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フィンランド映画祭 2012

 フィンランド映画祭なるものが今年も開かれるようだ。興味のある方はどうぞ。

 公式サイト: Finland Film Festival 2012 in Japan

 しかし,なんでイベントの名前が英語なんじゃ。私が住むこの国の公用語はいつから英語になったんだ。英語第二公用語化計画は,とうの昔におしゃかになったはずではないか。ドイツやフランスやイタリアやロシアや中国や韓国で似たようなイベントを行うときには,ほぼ間違いなく,その国の公用語でタイトルをつけるはずだ。この差別に,私は大いに不満である。

 映画のタイトルも,なぜ,5つのうちの4つまで,英語のタイトルをカタカナ転写するんじゃ。アイアン・スカイ,サイレンス,ラット・キング,オールモスト18 ─ とくに最後のは私には意味がまったくとれないし,なんと読むのかも不明である。オールモスト・ジューハチ ? ─ なんじゃいな,これ。

 英語圏に向けて公開されるときに英語タイトルが付けられるのはわかるが,わざわざ日本向けのものを英語タイトルからカタカナ語訳しなくたっていいではないか。ひょっとすると,EU の directive で,フィンランドでは,もはやフィンランド語やスウェーデン語の映画を作ることができなくなったのかもしれない,あるいは,海外には,英語吹き替え版か英語字幕版しか輸出できないことになったのではないかと,勘ぐりたくなる。

 スウェーデン語とフィンランド語という2つの国語をもつ国が関与するイベントにしては,ずいぶんと大雑把でお粗末で無神経な言語感覚だと思う人間が,私だけでないことを祈りたい。同時にまた,これを少しもおかしいと思わない日本人がいてほしくないとも思う。

【補足】 エストニアの映画関係者の知人と話していた時に,エストニアの映画の場合,業界の関係者が高く評価する映画と,その国の一般の観衆が好む映画は一致しないことが多いと述べていた。海外の映画祭などで紹介される映画は,たいていは前者であると思われるが,それだけ見てその国の映画の傾向とかレベルとかを判断するのは必ずしも適切ではないのではないか。これは日本についても当てはまると思うし,フィンランドの映画についても,そう考えておいたほうが無難かもしれない。

 関連ページ: フィンランド映画と美人女優 (2012/08/10)

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