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無国籍ムーミン

 去年出た本らしいが,近所の大型スーパーの隣のビルにある本屋さんに,同じシリーズの他の本と一緒に平積みされていた「ムーミン公式ファンブック MOOMIN」(1400円+税) を一冊買ってしまった。奥付を見ると,2刷りである。

MOOMIN ムーミン公式ファンブック (e-MOOK 宝島社ブランドムック) (Amazon)

 何だか分厚いと思ったら,ムーミンの絵がかいてある小型のトートバッグが付録についていた。付録をつけてこの値段ということは,本の本体はいったいいくらなのだろう (笑)

 日本でムーミンが大人気なことそのものに異議はまったくない。だからあとは,単なる個人的なたわごとの感想である。

 (1) 公式ムーミンは無国籍? この本に出てくるムーミン関連の固有名詞は,いろんな言語のバージョンがごちゃませになっている。気にするお前が間違っていると言われればそれまでだが,Tove Jansson がスウェーデン語で書いた物語であることを考えると,Stinky スティンキーや Little My ミイのような英語名しか載せないのは納得がいかない。表の表紙を開けるとその裏には,フィンランド語のテクストが筆記体で書かれているが,その3ページあとだと,スウェーデン語のテクストが印刷されている。それ以外にも,ムーミンワールド,ムーミンショップ,ムーミングッズと,英語からの片仮名表記のオンパレードになっている。ところで,Moomin, Muumi(peikko), Mumintroll のいろんな名前の違いにはみなさんもお気づきですよね。

 (2) 今や標準となったアニメのムーミンの姿の起源だが,公式本を謳うなら,ムーミンのアニメには,日本が参加して作った絵のアニメだけでなく,ソ連・東欧で作られた人形のアニメのムーミンもあって,そっちのムーミンの姿が,絵のアニメの姿とよく似ていることに触れるべきではないかと思う。でないと,内容が,日本人のひとりよがりの公式本,国際性のない公式本になってしまう恐れがある。

 (3) このコメントはほとんど言いがかりに近いが,紹介されているムーミングッズは誰が選んでいるのだろうか。単刀直入に言えば,私の持っている数少ないムーミングッズが含まれないのはなぜなのだろう。小さくたためるので,私がカバンに入れて持ち歩いて愛用している日傘兼用のこうもり傘が載っていないのはなぜなのか? あるいは,これまた私が愛用しているスナフキンのマウスパッドと同じシリーズがないのはなぜなのか。さらには,日本のムーミン・アニメ主題歌とは違う,フィンランドのムーミンの歌のCDの紹介があってもいい。ムーミン,フローレン(スノークのおじょうさん),パパ,ママ,スナフキン,ミーなどなど,それぞれにはテーマソングのような歌があって,スウェーデン語とフィンランド語の歌詞で歌われる他に,なんとドイツ語のバージョンまである歌もある。

 というわけで,この公式本にはあまりこだわらずに,ムーミンの世界を自由に探訪してください。

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