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フィンランドでバターが不足?

 北欧では,バターがこの秋,急に人気を集めてきたため,供給が需要に追いつけず,スーパーの店頭からバターが売り切れる減少が起きていて,バターの値上がりも必至と見られているらしい。

 記事: Voista pulaa jo Suomessakin - hinta nousussa (YLE 2011/10/17)
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 Valio (フィンランドの雪印乳業,いや森永乳業かな) によると,今年のバターの消費量は,昨年比で2割増。得意先であるスウェーデンやロシアへの輸出量を制限していたが,現在は国内出荷量も十分に賄えなくなりつつある状態だそうである。

 事情が今ひとつつかめないが,どうやら,これまでバターは健康によくないからマーガリンに乗り換えようとしてきた健康志向のトレンドのリバウンド現象のようなものらしい。流行は,まずスウェーデンあたりで生まれ,しばらくしてフィンランドに伝染し,やがてエストニアにもうつるというパタンがよく見られる。次はエストニアでも,バターが店頭から一時的になくなるかもしれない。

 乳製品の生産量は,牛乳の生産量に依存するが,牛乳の生産量は乳牛の頭数に依存するから,牛乳の需要が高まっても,すぐには供給量を増やすのは無理である。昔学校で習った需要供給と値段の関係から単純に考えると,バターの値上がりは避けられないということになるが,需要が高まった原因が何らかの「風評」かもしれないとなると,面白い。などとのんきに言っていられるのは,私が,血糖値を気にして,随分前から,パンにバターを一切つけなくなった人間だからだろう。はっきり言って,他人ごとにしか思えない。

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