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テレビは幼児の言語発達に悪影響

 幼児に英語を教えるのは不可能なだけでなく,マイナスになるという話である。フィンランドの話題ではないのだが,YLE のサイトに載っていた興味深い話なので,書き留めておきたい。

 記事: Lääkärit: Television katselu hidastaa lapsen puheen kehitystä (YLE 2011/10/18)

 アメリカの小児科医たちが,2歳以下の子どもに,テレビやビデオを見せると,言語習得の妨げになる,という研究結果を発表して,若い親達に警告している。論理は簡単で,テレビやビデオを見る時間が増えると,子どもと親がことばを交わす時間が減るため,子どもが受ける言語刺激が減少し,その結果,子どもの言語習得が遅れるということになる。これは,言語学を専門にしていると,やはりそうなのだと,納得できる話である。

 この教訓は,子どもに英語を学ばせようとして,幼児の頃から,英語のビデオを見せたり,英語のCDを聞かせたりするだけで,親が日本語でちゃんと話しかけないと,子どもは英語はおろか,日本語すらまともに習得しない,というふうにまとめることができる。幼児は,親が話しかける声と,テレビやCDから聞こえてくる音を本能的に区別して,まったく違う反応をしめすということが知られている。つまり,英語の音をCDから聴かせても,子どもはそれを言語音とは聞かないらしい。こういったことは,昔の親なら直感的に知っていたはずなのだが,最近の親たちは,医学的に証明されないと信じなくなっているようである。いや,幼児からの英語教育の効果を信じて疑わない人は,医学的に証明されても信じないのかもしれない。

 参考記事: Parents Urged Again to Limit TV for Youngest (NYT 2011/10/18)

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