エストニアの印象派風景 - impressionistlik Lääne-Virumaa
昨年 (2011) の夏,西ヴィル県の Vihula ヴィフラ村にある領主館 Vihula mõis を見に行ったとき,印象派画家のモネ Claude Monet の絵にそっくりな風景を見て,ずっと気になっていた。
先週末,上野で,東京都美術館のメトロポリタン美術館展と国立西洋美術館の常設展を見た。上野行きの主たる目的は,メトロポリタン美術館展のほうだったが,国立西洋美術館のモネの部屋もなかなか面白かった。モネの絵を約10点もまとめて見られる美術館は,世界でもそう多くはないだろうと思う。モネの絵を見ていたら,急に,エストニアのヴィフラ領主館の庭園を思い出した。
去年の夏にヴィフラ領主館の庭園で撮った写真と,モネの絵を見比べてみよう。紹介するモネの3つの作品のうち,「セーヌ河の朝」は,西洋美術館所蔵である。池にかかる橋を描いた作品は,メトロポリタン美術館にあるらしい。睡蓮の浮かぶ池を描いた作品は上野の西洋美術館にもあるが,ここに紹介するものとは構図も色使いもかなり違う。もちろん,エストニアの池には睡蓮が浮いていたわけではないが,偶然とはいえ,ここまでよく似た風景があるのが,めちゃくちゃ面白い。
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Claude Monet: Bridge over a Pond of Water Lilies, 1899.
Claude Monet: Morning on the Seine (セーヌ河の朝 1898)
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