チャイコフスキーのベンチ - Tšaikovski pink
ハープサルの街は,地図で見ると,南東から北西の方向に向いて角を突き出しているカブトムシのような形になっている。その右の角の付け根から真ん中辺りまでの北東海岸に,保養都市ハープサルのいちばん高級な保養施設やホテルが集まっているようである。
この海岸の海沿いを北の方から歩いてみた。通りの名前で言うと,Tšaikovski puiestee チャイコフスキー公園通り ─ Supeluse tänav スペルセ通り ─ Promenaad プロムナード と続くルートを歩いたことになる。
観光パンフレットをちゃんと読んでいなかったために知らなかっただけなのだが,チャイコフスキー公園通りで大発見をした。チャイコフスキーのベンチ Tšaikovski pink である。1867年にハープサルで夏を過ごしたチャイコフスキーに敬意を払って,1940年に作られた記念碑だという。石で作られ,背もたれの真ん中にチャイコフスキーの肖像,その両側には最後の作品,交響曲第6番『悲愴』から取られたという楽譜が彫られている。
ベンチというのば日本人の意表をつく発想というだけで,要するに,これは,日本各地にある芭蕉の句碑などと同じ性格のものである。あるいは,たとえば,安曇野にある早春賦の歌碑も,楽譜がついている点で,よく似ている。
背景は,裏のアパートの改修工事の現場の緑色の覆い
背もたれの中央部分の拡大
背もたれの左右の部分の拡大
ボタンを押すと,3ヶ国語で解説が聞けるはずだが,音は出なかった
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