ハープサル駅 - Haapsalu Raudteejaam
帝政ロシア時代の建築様式の優雅な木造の駅舎で有名なハープサルの鉄道駅に行って,日本風に言えば,学芸員の人と会って話を聞いた。
博物館公式サイト: Eesti Raudteemuuseum Haapsalus
駅といっても,Keila - Haapsalu 区間の鉄道は,1995年に旅客列車の運行が終了,民間に売却されて,不定期の貨物列車の運行になったが,その貨物列車の運行もが2004年に終了し,廃線になった。数年の間があったが,現在は,タリンにあった鉄道博物館 Raudteemuuseum の展示物をこの駅舎に移転して,再生を図っている。駅舎の前は,ハープサルのバスターミナルになっているので,駅舎には,バス会社の事務所や,荷物保管スペース,バスの待合室なども入っている。
駅舎の線路側の屋外には,あちこちに,古い機関車や客車が展示してあるほか,駅舎の北側のウィングの一部が展示室,南側のウイングの一部が博物館事務所になっている。展示室 (入場料:大人2€) では,エストニアの鉄道の歴史に関する貴重な映像や地図,鉄道職員の制服や様々な道具,などなどが展示されている。展示室では,今年印刷したばかりと思われる情報たっぷりのパンフ(エストニア語,英語,ロシア語の3種類)がもらえる。しかし,博物館のホームページは,いまのところエストニア語だけのようである。
ハープサル駅のプラットフォームは,これまで絵はがきやカレンダーの写真で見たことがあるだけだったが,いかにも帝政ロシア時代の貴族たちが歩いていそうな趣がある。ハープサルにはチャイコフスキーが夏を過ごしに来たことがあるそうだから,きっとチャイコフスキーもお供の使用人たちと一緒にこのホームに降りたに違いない。
ホームは200m くらいの長さがある
比較的最近きれいに塗り替えたらしい. 京都の神社を連想する
この型の蒸気機関車は,ハープサルを含めて世界に2台しか現存していないそうだ
タリンの中央駅 (Balti jaam, バルト駅) の昔の姿
バスの待合室にある有料トイレ - Elegantselt puhas
博物館のキャラクタ (未登場), Peetrike は「Peeter 君」の意味。 ─ 博物館の入場切符
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