市庁舎前薬局が創業590年 - Raeapteek
エストニアだけでなく,ヨーロッパで最も古くから同じ場所で営業してきた薬局として有名な Raeapteek 市庁舎前薬局が,今年で創業590周年を迎え,復活祭の週末,店内の博物館展示に加えて,ふだんは客の入れない調剤室なども一般公開された。
記事: Galerii: Raeapteek tähistas 590. sünnipäeva (Postimees 2012/04/07)
エストニアでは,記録上も最も古い薬局ということになるが,創業以来同じ場所に店を構えているというのが売りもので,この意味ではヨーロッパで最古であるとされる。
この薬局についての最古の記録は,タリンの市庁舎の日誌の1422年のところに書かれた市庁舎前薬局の店主交替の記事らしい。この店主の前に少なくとも2人店主がいたことがわかっているので,創業はこれよりかなり以前のことと考えられている。
当時の薬局は,薬のほかに紙,インク,宝石,香辛料,火薬なども売っていただけでなく,市民が集い,情報交換のお喋りをする社交場でもあった。15世紀から伝わる処方で今も売られている有名な商品には,「市庁舎前薬局の薬用酒」と「市庁舎前薬局のマジパン」があるそうだ。タリン市御用達の市庁舎前薬局の店主は,市の行政の有力者のひとりで,1467年から作られている薬用酒も,市庁舎には無料で届けられていたという。
関連記事: Müügile tuleb Raeapteegi Klarett (Eesti Päevaleht 2006/11/18)
市庁舎前薬局 Raeapteek
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市民 ilinnakodanik
おしゃべりする juttu ajama
ニュースを聞く uudiseid kuulama
伝達する edasi vestma
紙 paber
インク tint
宝石 kalliskivi
香辛料 vürts
火薬 püssirohi
薬用酒 vürtsvein
有名な kuulus
由来する pärinema
1つだけの unikaalne
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欧州最古の薬局の1つ Euroopa üks vanim apteek
市庁舎前薬局の薬用酒 Raeapteegi klarett
市庁舎前薬局のマジパン Raeapteegi martsipan
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