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エストニアのチョコレート - Kalev

 エストニアのチョコレートというと Kalev であり,おそらく事実上この商標1つだけだ。この会社の正式な社名が,チョコレートの名前と同じになった。

 記事: Kalevi kommivabrik taastas ajaloolise ärinime AS Kalev (E24 2012/04/16)
 関連ページ: AS Kalev (会社の公式ホームページ)
 関連ページ: 甘いもの好き - maiasmokk (2010/11/09)

 新しい会社名は AS Kalev 株式会社カレブ,他方,旧会社名は AS Kalev Chocolate Factory 株式会社カレブ・チョコレート工場で,エストニア語の通称は Kalevi Kommmibvabrik ないしは Kalevi Šokolaadivabrik だった。もっともエストニアのことだから,会社のホームページのページをくってみると,まだ旧社名が使われている。

 この会社は,一昨年,旧市街の一等地にある Maiasmokk マイアスモック (甘い物好き)という有名なカフェを買収したことでニュースになったが,ノルウェー資本の傘下に入っていたとは,不勉強で知らなかった。なお,ここでいうカフェとは,ドイツ語で言う Konditorei,つまり,銀座コージーコーナーのような,日本ではふつうカフェと呼ばないお店のことで,街角によく見られる喫茶店とも,カフェバーやインターネットカフェーなどとも違うタイプのお店である。

 記事の見出しには「歴史的な社名」を復活させたと書いてあるが,ホームページの会社の沿革を読めばわかるように,Kalev は,戦後の1949年,エストニア各地の製菓業者の大統合によってできた会社の社名として選ばれたもので,今の会社の前身も1962年の会社統合によって設立されたものらしい。だから,「歴史的な社名」は,本当は1949年の統合で消えた 1921年設立の製菓会社 AS Kawe の名前の方だと思われる。

 ただ,Kalev のチョコレートは,ソビエト時代にソ連邦を代表する商標となり,外国でも知られているので,会社には,今更 Kawe を復活させるメリットはまったくないのもまた確かである。

 この会社のロゴには創業1806年とうたわれているが,その意味は,エストニアの最初のお菓子屋さんができたのが,カフェ・マイアスモックのある場所で,その伝統を復活させて引き継いでいるという程度のものだと考えた方がいい。エストニアの場合,新聞にしても,ビール会社にしても,同じような意味で,数奇な運命をたどって今日にいたっている老舗がたくさんある。しかもその老舗の多くも,いつの間にか外国資本の傘下にはいってしまっている。

カレビ製菓工場 Kalevi kommivabrik
歴史的な社名  ajalooline ärinimi
落とす,なくす  kaotama
外国語の     võõrkeelne
商品名       kaubamärk
チョコレート    šokolaad

Kalevi logo.

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