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タリンのフィンランド人学校 - Tallinna soome kool

 タリンのフィンランド大使館によると,タリンに住民登録をしているフィンランド人は4000人ほどいるらしい。

 フィンランドの新聞 Helsingin Sanomat が,タリンのフィンランド人学校の新学期のことを話題にしていたので紹介する。

 記事: Tallinnan suomalaisen koulun suosio kasvaa (Helsingin Sanomat 2011/08/23) [タリンのフィンランド人学校の人気が上昇中] (有料ページ)

 エストニアの学校の新学期は9月1日からだが,フィンランドの学校が今週から始まったのに合わせて,タリン市内の緑豊かな住宅街 Kadriorg カトリオルク地区にあるフィンランド人学校では,ひと足早く新学期が始まった。この学校の全校の生徒数は,昨年度は40人だったのが,今年度は60人に膨れ上がったそうである。大幅の生徒増と言え,この生徒数は,大都市の学校というよりは,エストニアの田舎の村の学校に相当する規模だ。

 大部分は,会社から2~3年の間フィンランド勤務を命じられ,タリンに引っ越した親についてタリンにやってきた子どもたちだが,ことしの新入生の15人は記録的な数字らしい。生徒の入れ替わりが激しい学校なので,開校以来の16年の歴史の中で,入学から卒業まで通してこの学校に通った子どもは2人だけだそうだ。

 こどもをフィンランド人学校に通わせる理由はいろいろある。環境的に言って,ほっておくと,子どもたちがエストニア語にばかり習熟してしまうため,フィンランド語で教育を受けさせて,帰国後に供えたり,あるいは,バイリンガルに育てることで,将来の進学の道の選択肢を増やそうと考える親たちがいる。

 スウェーデン語系フィンランド人の子どもの親の場合,フィンランドで受けていた教育との連続性を重視するようだ。スウェーデン語系の学校に通っていた子どもたちは,タリンのフィンランド人学校でフィンランド語の授業を受けているうちに,フィンランド語を覚えてしまうという。

 この他,フィンランドからUターン帰国したエストニア人の親が,フィンランドで受けた教育からの継続のために子どもをフィンランド人学校に入学させたいと希望して認められた例もある。

 この学校では,フィンランドのカリキュラムにしたがって,宗教や家庭科のようなエストニアの学校にはない科目もある一方で,入学式に親が同伴で出席するなど,フィンランドの学校にはない習慣も取り入れられている。また,中学生になると,フィンランドの高校への進学に備えたコースと,エストニアの高校への進学に備えたコースに分かれ,エストニアの高校への進学を望む子どもたちは,数学とエストニア語の授業時間が多くなる。

 校長先生は,エストニアがユーロ圏に入ったことで,エストニアに対するフィンランド人の親たちの不安感が減少したことも,生徒が増えた理由のひとつではないかと語っている。

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Tallinnan suomalainen koulu

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