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川沿いの草地 - luhaheinamaa

 川が増水すると水に浸かる川沿いの低地をエストニア語では luht と呼ぶ。辞書を見ると,ドイツ語で (die) Aue,(アメリカ)英語で bottomlands と呼ぶらしいが,日本語では適当な呼び方があるのかわからない。

 記事: Emajõe luhal algas heinategu (Postimees 2011/08/02)

 エストニア語大辞典ではこう説明されている。

  suurvee ajal üleujutatav ala oru lammil, jõe v. järve kaldal
  増水時に水に沈む谷底や川や湖の岸辺の平坦地

参考までに,Oxford American Dictionary では bottomland はこう説明されている。

  low-lying land, typically by a river and subject to overflow during floods
  増水時には水に浸る川辺などにある低地

 記事によると,タルト市内を流れるエマヨキ川沿いの草地は,自然保護の対象のため,植生の構成を保つことを目的として,毎年お金を投じて草刈をしているものの,これまで干し草を有効利用してこなかった。ところが,今年は,これまで腐るままに放置していた干し草の一部を発酵させて,有機ガス(メタンガス?)を発生させる試みが行われるようである。利用目的は記事には書かれていないが,気体燃料としての利用を目論んでいると思われる。

【追記】 ある方から,エストニア語の luht が指している地形は,日本語の川原 (かわら) ではないのかというご指摘をいただいた。私は田舎で育ったので「川原」という語を知らなかったわけではないのだが,どういうわけかこの語を思いつかなかった。なぜだろうと考えてみるに,日本の川は急流が多く,川辺の平地 (川原) も狭いことが多いが,とくに私の育った天竜川の中流域の川原は,石が多く,植生と言ってもすすきなどがまばらに生えている程度の場所だったから,エストニアのようにそこに草地が広がっているという光景を想像できなかったのだと思う。つまり,川原という地形ひとつとっても,日本とエストニアとでは典型的な風景が違うと考えた方がいいわけだ。ことばは文化だが,そのひとつひとつの単語が指すものは,自然の風景であっても,日本とエストニアでは大きく違うことがあるのだと思う。地形も文化なのである。

川辺の低地   luht
干し草刈り    heinategu
干し草      hein
畜産農家    loomakasvataja
干し草小屋   küün
草を刈る     niitma
牧草地,草地  heinamaa
鎌         vikat
面積       pindala
川         jõgi
刈り入れる    kokku korjama
水没させる    üle ujutama
エマヨキ川    Emajõgi
期待に反して  vastupidi ootustele
草         rohi
草刈り機     niidumasin
漆器の多い   niiske
秋         sügis
増水,大水    suurvesi
冠水        üleujutus
干し草の円筒  rull
腐植土      kompostmuld
腐蝕する     kõdunema
発酵させる    kääritama

Möödunud nädalal alustas firma Lõunalaaned Ihaste tee äärse luhaheinamaa niitmist üheksa meetrit laia masinaga. Kuna rohi on ootamatult tihe, jätkub töö väiksema niidukiga.

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