中国人の学生たち - hiina tudengid
エストニアのタルト大学が中国の大学からの留学生を来年 (2012) の秋から本格的に受け入れるようである。
記事: Hiina tudengid käisid Tartu ülikooliga tutvust tegemas (ERR 2011/07/12)
記事: Hiina tudengid käisid Tartu ülikooliga tutvust tegemas (Postimees 2011/07/12)
記事: Tartu ülikool tegi hiinlastele suveks eraldi õppekava (ERR 2011/06/21)
その準備段階として,この夏は上海や南京の大学から50人以上の学生が,約2週間,タルト大学の夏期大学を受講した。エストニア人向けのコースの場合,ひとり1科目160ユーロ程度の受講料を収めるだけの受講が多いが,中国からの受講生はひとり2000ユーロも収めたというから,タルト大学にとっては経営的にも大歓迎のお得意先ができたようなものである。今年の夏期大学では,中国人学生のための授業が特別企画されたらしい。タルト大学の夏期大学は,毎年,フィンランド,スウェーデン,ロシアからの参加者が多いが,今年は,これら常連国の影は相対的に薄かった。
中国からタルト大学へ留学しようと考えている中国の学生たちの主たる関心は,医学と国際関係 (EUと中国) の勉强とされるが,中には,英語学の博士論文を書くためにエストニアに留学したいという学生もいるようだから,中国の大学生たちも多様のようだ。エストニアTVの映像のなかでインタビューを受けて,英語ではきはきと答えている中国人の女子学生は,みな聡明で,育ちも良さそうなお嬢さんたちである。
医学部の定員の少ないフィンランドから学生が大勢やってくることからもわかるように,タルト大学の医学教育レベルはかなり高く,卒業すれば,その資格はフィンランドでそのまま認定されると聞く。中国人の学生たちは,夏期大学終了後,タルトやタリンの観光をしてから帰国の途についたらしいが,来年の秋には,このうちの何人かはタルトにやってくるものと思われる。将来,タルト大学で教育と訓練を受けた医者たちが,中国の各地で医療活動を行ない,エストニアで国際関係を学んだ外交官がヨーロッパの中国大使館に勤務する時代がくるかもしれない。
タルト大学 Tartu ülikool
中国人 hiinlane
夏期大学 suveülikool
中国人学生 hiina tudeng
国際的な rahvusvaheline
生涯教育センター elukestva õppe keskus
(左)上海大学の学生たち ─ (右) 医学部志望で,設備を褒めていた
(左) 英語学専攻で,一番聞き取りやすい英語を話す ─ (右)建築学が志望らしい
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 冬時間へ移行 (2012) - üleminek talveajale(2012.10.29)
- エストニア人と遺伝子研究 - Veri on paksem kui vesi(2012.10.25)
- オオカミ犬 - hundikoer(2012.10.22)
- タリンの人気の凋落? - Tallinna populaarsus langenud(2012.10.05)
- エストニアを褒めちぎる(2012.10.02)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- エストニアを訪問した要人・有名人 - kuulsaimad külalised(2012.07.16)
- 赤字航路 - kahjum(2012.05.18)
- プーチン支持票が86% - Putini toetus(2012.03.06)
- エストニアは北欧か - Kas Põhjamaa või Baltimaa?(2012.03.03)
- エストニアの主要貿易相手国 - eksport ja import(2012.02.09)
「教育」カテゴリの記事
- ヘルシンキのエストニア人幼稚園 - Eesti lasteaed Helsingis(2012.10.01)
- ロシア語系住民の社会融合 - lõimuma(2012.03.22)
- 学校の先生たちのスト - Õpetajad streigivad(2012.03.07)
- 学校をサボる生徒の親に罰金 - koolist põhjuseta puuduma(2011.12.16)
- ロシア語系学校の抵抗 (2) - üleminek eestikeelsele õppele(2011.12.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント