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国民の祝日 - riigipüha

 エストニアの法務省は,野党・中央党から5月中旬に出されていた,復活祭の翌日の月曜日を国民の祝日として休日にする提案を受け入れないことに決めた。

 記事: Justiitsministeerium ei toeta teist ülestõusmispüha riigipühana (Postimees 2011/06/08)

 この日は,ヨーロッパのほとんどの国が休日としており,企業間の取引や銀行の業務という観点からは,平日のままにしておくメリットはない,というのが(少なくとも表向きには)提案のもっとも大きな根拠だったようだ。他方,法務省は,休日を1日増やすことは,法律に決められた労働者の労働時間を減らすことであり,労働者の受取る賃金を減らすことに通じ,労働者の利益にはならない,という理屈を使って提案を退けた。

 この記事に対する読者のコメントを見ると,休日を増やすことそのものに対する反対意見はほとんど見られないが,休日を増やすんだったら,宗教がらみの祝日の代わりに,たとえば大晦日などの別の日を休日にしてほしい,という意見が多いという印象を受けた。

 何度か話題にしてきたように,エストニアでは,キリスト教徒は少数派である。実務的な理由を前面に出したとしても,宗教的な祝日が休日になることに抵抗を覚える人が大勢いるのは,わかる気がする。現在休日となっている聖金曜日 (復活祭の直前の金曜日で,キリスト受難の日) を平日にして,代わりに復活祭の翌日の月曜日を休日にすればいいという読者の発想にもそういった事情が垣間見えている。

 関連ページ: 復活祭 (2) - lihavõtted (2011/04/24)
 関連ページ: エストニアの祝祭日 (2011) - riigipühad ja rahvuspühad (2011/01/02)
 関連ページ: ルーテル教会と正教会 - luteri usk ja õigeusk (2010/11/17)

法務省    justiitsministeerium
復活祭    ülestõusmispüha
国民の祝日 riigipüha
休日     puhkepäev
国内経済  sisemajandus
週労働時間の平均 keskmine töönädala pikkus
短縮する   lühendama
収入     sissetulek
減少する   vähenema
国会     riigikogu
法案     seaduseelnõu
法律改正  seadusemuudatus
企業,会社 ettevõte
銀行取引  pangatehing


復活祭のミサを行なうローマ法王
Paavst Benedictus XVI ülestõusmispühade öisel missal.

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