夏至祭の前日の天気 - jaaniilm
今年も夏至の季節になった。屋外で祝う夏至祭は,天気が非常に気になる。いわゆる特異日なのかどうかはわからないが,エストニアの夏至祭は,晴天になることはまれで,必ず雨が降ると言われる。
記事: Oodata on traditsioonilist jaaniilma (Postimees 2011/06/21)
記事: Vihmata jaanilaupäeva pole olnud viimased 20 aastat (Postimees 2011/06/22)
過去20年間,夏至祭の前日 (6/23) が全国的に晴天だったことは一度もないという。つまり,夏至の夏祭りが雨になった町や村が毎年必ずどこかにあったということになる。そこから,夏至祭には必ず雨が降るというイメージが出来上がったらしい。しかし,気象という現象の性質を考えるなら,確率的に見て,エストニア全国で雨が全く降らない晩は極めて珍しいのが当たり前ではないだろうかとも思うが,まあ,それは屁理屈に聞こえるだけかもしれない。待ち続けた日が雨になった場合,その悔しさはふだんの雨の日の何倍も大きいに違いない。
エストニアの気象庁 EMHI が出した予報によれば,夏至祭の前日(6/23),すなわち戦勝記念日 Võidupüha に,雨が午前5時ころ西から降り始め,昼頃には全国に広がり,かなり激しく降る可能性が高い。やがて,雨は西から次第にあがり,午後8時過ぎには島嶼部を中心に晴天が広がるだろうとしている。また,夏至祭の当日 (6/24) も天気は不安定で,晴れ時々激しい雨が予想されるという。
6月23日の戦勝記念日と翌日の夏至祭は,2日続けて国旗を掲揚する日である。この間,国旗は夜も降ろさないが,夜暗くなったら照明を当てて明るく照らし出さないといけないことになっているそうである。
記事: Neljapäeval ja reedel heisatakse Eesti lipud (Postimees 2011/06/22)
参考: Eesti lipu kasutamine (国旗掲揚の規則を説明する政府の公式ページ)
従来の,伝統的な traditsiooniline
夏至の日の天気 jaaniilm
典型的な tüüpiline
日中に päeval
雨が降る vihma sadama
雨音 sabin
晩に õhtul
激しい雨 tugev sadu
島 saar
広がる levima
本土,大陸 manner
夕立,雷雨 äike
夏至の前夜 jaaniõhtu
夏至祭の日 jaanipäev
低気圧 madalrõhkkond
太陽が照る päike paistab
ヒョウ rahe
寒冷な jahe
夏 suvi
掲揚する heiskama
エストニア国旗 Eesti lipp
国旗掲揚日 lipupäev
旗めく lehvima
戦勝記念日 Võidupüha
夏至 suvine pööripäev
日の出 päikesetõus
降ろす langetama
照らす valgustama
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