アルコール消費量 (2) - alkoholitarbimine
エストニア人の飲酒量は,2007年をピークに,不況が長引くとともに年々減少しているという。
記事: Väike lohutus: soomlased joovad meist veidi rohkem (Tarbija24 2011/05/10)
記事: Lahjema alkoholi tulek vähendas üldist tarbimist (Tarbija24 2011/05/10)
記事: Lugejaist viiendik ei tarvita alkoholi (Tarbija24 2011/05/10)
以前,2005年の WHO の統計資料として,15歳以上の国民1人当たりの年間アルコール消費量の比較の記事が載ったことがある。それによると,エストニア人は 15.57 リットルで世界第6位,フィンランド人は 12.52 リットルで第22位だということになっていた。
このほどエストニアの経済動向研究所が行った調査によると,2009年,北欧諸国の国民1人あたりのアルコール消費量は次のようだったという。
フィンランド人 10.2 リットル
エストニア人 10.1 リットル
デンマーク人 9.2 リットル
スウェーデン人 7.8 リットル
15歳以上の国民1人当たりか,すべての国民1人当りかの違いがあって,そのまま比較はできないが,ここ数年,フィンランド人の飲酒傾向にはほとんど変化がないのに,エストニア人のアルコール消費量が大幅に減少して,順位が逆転したことになる。
アルコール度数の高い酒を売っている店の数で比較すると,人口10万人当りの酒屋数では,エストニアが 346軒,フィンランドが 7軒で,強い酒はエストニアのほうが簡単に手に入る。フィンランドでは考えられないが,一般の食料品を売るスーパーの一角がお酒の売り場になっている点で,エストニアは日本とよく似ている。また,エストニアの場合,70%の人が最寄りの酒屋に10分で行けると答えている。
エストニアを訪れた観光旅行客は,1人平均0.7リットルのアルコールをエストニア滞在中に消費し,1人平均3リットルのアルコールを買ってエストニアを離れている。この観光旅行客の大部分はフィンランド人である。
エストニア経済動向研究所によると,エストニア人の飲酒量が減っている原因として,不況で収入が減ったことのほかに,近年,エストニア人がアルコール度数の低い酒を好む傾向が出てきたこがあげられるという。一般に,度数の高いウォッカなどの値上げ幅は,度数の低い酒より大きい。
参考までに,新聞 Postimees がネット上で行ったアンケートによると,回答者3669人のうち,「酒を飲まない」と答えた人は 22.6%,「以前ほどは飲まなくなった」が 29.7%,「飲む量は以前と変わらない」が29.6%,「以前より飲む量が増えた」が18.1%だったそうである。
関連ページ: アルコール消費量 - alkoholitarbimine (2011/02/23)
読者 lugeja
5分の1 viiendik
消費する tarvitama
酒 alkohol
より多い rohkem
より少ない vähem
フィンランド人 soomlane
経済動向 konjunktuur
経済の下降 majanduslangus
デンマーク人 taanlane
スウェーデン人 rootslane
困難 häda
容易な kerge
入手可能性 kättesaadavus
小売する kauplema
店舗 pood, kauplus
距離 kaugus
持ち出す välja viima
薄い,弱い lahja
強い kange
公表する avalikustama
減少する vähenema
増大する suurenema
下降する langema
上昇する tõusma
原因 põhjus
収入 sissetulek
要因 mõjur
市場に出る turule tulek
アルコール含有量 alkoholisisaldus
調査 uuring
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飲む jooma
値段 hind
経済 majandus
制限 piirang
一方向に ühesuunaliselt
回復する taastuma
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