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復活祭 (2) - lihavõtted

 キリスト教圏のクリスマスと並ぶ重要な祝日,復活祭が今年もやってきた (4/24)。エストニア語ではいくつか呼び方があるが lihavõtted 「肉を食べる祭り」がいちばんよく聞く呼び名である。

 記事: Tänavu on lihavõttepühad kõigil ühel ajal (Virumaa Teataja 2011/04/23)
 記事: Eesti kirikutes peeti suure reede jumalateenistusi (Postimees 2011/04/23)

 復活祭は,プロテスタントの国々ではどちらかというと春の長期休暇の始まりの日と考えている人が多いという印象がある。復活祭の日は日曜日ということになっているが,前々日の金曜日,いわゆる聖金曜日 suur reede (英語 Good Friday) が非常に重要である。私の理解が間違っていなければ,聖金曜日はキリストの受難の日,つまり十字架に架けられた日で,復活祭の日曜日は,キリストが甦った日である。

 聖金曜日 (4/22) には,タリンでは ristitee 十字架の道 と呼ばれる行列が,自由の広場 Vabaduse väljak にある Jaani kirik を出発し,下町の Kaarli kirik を経由してトーンペア丘に向い,Toomkirik などを経由して,最後には Oleviste kirik に到達するルートを歩いたらしい。

 復活祭は春分の日と満月の日の組み合わせで決まるので,毎年日が違うということは知っていたが,西方教会 (カトリック,プロテスタント) と東方教会 (ギリシア正教,ロシア正教など) で計算の仕方が違うため,去年と今年のように2年続いて,東西両教会で復活祭が同じ日に祝われるのは,めったにないと知って驚いた。しかも,日がずれるときは最大5週間も離れてしまう。たとえば,2008年には西方教会の復活祭は3月23日,東方教会の復活祭は4月27日だったし,2013年には,西方教会が3月31日,東方教会が5月5日にそれぞれ復活祭を祝うことになる。さらにややこしいのは,フィンランドの正教会のように,西方教会の復活祭に合わせる正教会があったり,ギリシアあたりでは,東方教会に合わせて復活祭を祝うカトリック教会もあるらしい。

 イギリスの週刊誌 The Economist によると,ケンブリッジ大学の専門家は,キリストが十字架に架けられたのは紀元後33年4月3日で,その2日前の同年4月1日が最後の晩餐の日,キリストが復活した日は受難の日の2日後だから,同年4月5日だと主張しているという。この混乱ぶりをみると,ヨーロッパ文明は合理的だという日本人の思い込みは見当違いではないかと思いたくなるが,異教徒の国日本では,復活祭の日曜日に,地方選挙の後半戦の投票が行われる。

 関連ページ:
  復活祭 - lihavõtted (2011/04/03)
  Easter: A date with God. Holy fires and calendrical quibbles (The Economist 2011/04/20)

【補足】 東西の教会が復活祭を同じ日に祝ったことはエストニアの新聞サイトでも話題になっている。 [2011/04/25]

 記事: Lääne- ja idakristlased tähistasid sel korral ülestõusmispühi koos (Postimees 2011/04/24)


教会         kirik
聖金曜日      suur reede
礼拝         jumalateenistus
十字架       rist
欧州文化首都   Euroopa kultuuripealinn
キリスト教文化圏 kristlik kultuuriruum
信徒集団      kogudus
十字架行進     ristiteekäik
トーンペア丘    Toompea
キリストの死    Kristuse surm
カトリックの    katoliiklik
正教徒       õigeusklik
プロテスタント   protestant
カトリック信者   katoliiklane
キリスト教徒   kristlane
異教の      paganlik
昇天        ülestõusmine
復活祭      ülestõusmispühad; lihavõttepühad, lihavõtted
復活祭      munapühad, kiigepühad, kevadpühad
卵         muna
色付けする    värvima

Munad.

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