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セメントとコンクリート - tsement ja betoon

 ウクライナのチェルノブイリでは,1986年4月26日に爆発事故を起こした原子炉にかぶせたコンクリートの「石棺」の劣化が激しいため,2015年を目処にその上に新しいコンクリートの層を被せる計画が進行中とのことである。

 記事: Tšernobõli tuumajaama uue tsementkatte jaoks otsitakse raha (Postimees 2011/04/19)

 ウクライナのキエフで開かれた原子力安全サミット【*注】では,チェルノブイリの事故原子炉にかぶせる新しいコンクリートの壁を作るために必要とされる7億4千万ユーロ(約874億円)の費用の捻出に関する国際協議も行われたそうである。欧州委員会は,そのうちの1億1千万ユーロ(約130億円)を援助することを表明しているそうだが,これではどう見ても足りそうにない。

 この話は,25年(?)後,福島原発の事故原子炉について持ち上がることが確実な大問題の先取りだから,決して他人事ではない。原発事故の後始末は,とにかくお金がかかるのだ。

 記事の見出しで tsementkate セメントのふた という表現が使われていることに対して,ある読者は,セメント tsementコンクリート betoon の区別を知らない(おそらくは女性の)記者が書いていると指摘する。

 確かに,セメントは粉状で,それを水に溶かして,砂などを加えて混ぜあわせたあと,型に入れてしっかり固めたものがコンクリートである。通常は,中に鉄の芯を入れて強化した鉄筋コンクリートが建築に使われる。ただ,辞書をみると,英語では concrete の意味で cement を使うことがあると書いてあるので,通信社からの英語の記事をエストニア語に書きなおしているときに,知識の乏しい記者が勘違いをして訳し間違えたのだろうと,その読者は指摘する。

 エストニアには,自分たちでサウナや家まで建ててしまう男たちが大勢いる。そうやって建てたサウナに私は何度も呼ばれた。もちろん,アパートの内部の改装はたいてい自分でやってしまう。資材も手に入りやすいし,そのほうが安上がりであるのも確かで,実際的なことが何もできない私からみると羨ましい限りである。

【*注】 朝日新聞のサイトには,エストニアの新聞サイトの記事にない情報をふくめ,会議の内容がより詳しく書かれている。 [2011/04/20]

 記事: チェルノブイリ事故25年 各国首脳「原発安全強化を」 (朝日新聞 2011/04/20)


チェルノブイリ原子力発電所 Tšernobõli tuumajaam
原子力発電所  tuumaelektrijaama, tuumajaama
セメント      tsement
コンクリート    betoon
ふた,被い    kate
協議,話し合い nõupidamine
被い,殻     koor, koorik
もろくなる     pragunema
欧州委員会   Euroopa Komisjon
援助する     toetama
プロジェクト    hange
建築する     ehitama
完成する     valmima
(時が)過ぎる  mööduma
事故       avarii
発生す      aset leidma
レベル7の事故 seitsmenda taseme õnnetus
爆発する     plahvatama
原因       põhjus
安全装置    turvasüsteem
試験運転する  katsetama
原子炉      reaktor

チェルノブイリ原子力発電所。なんとも不気味な建造物である。
Tšernobõli tuumajaama uue tsementkatte jaoks otsitakse raha

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