タリン旧市街の仮装行列 - maskirongkäik
タリンの旧市街で,土曜日 (4/2),児童書の主人公たちの顔の仮面をつけた仮装行列が行われた。
記事: Galerii: laste maskirongkäigul nägi kõikvõimalikke raamatutegelasi (Postimees 2011/04/02)
この日は国際児童書デー rahvusvaheline lasteraamatupäev で,旧市街ではこのほかにも関連行事があったようだが,児童書の主人公たちの格好をして,プラカードを掲げて歩く「デモ」は面白い。記事によると,行列に参加した子どもは600人とされるが,子どもだけの数なのか,子どもになりきった親たちも含めた全参加者の数なのか,はっきりとはわからない。
写真を見ても大部分の顔が誰なのかわからない。わかったのは Sipsik シプシック (Eno Raud) と Kunksmoor 魔女ばあさん (Aino Pervik) と思われる顔だけ。参考までに Eno Raud と Aino Pervik は,日本文学研究で有名な Rein Raud レイン・ラウト氏の両親である。今大人気のアニメの主人公・犬娘 Lotte の顔が見当たらなかったが,まだキャラクターとして新人すぎて,愛読者の世代が仮装行列に参加できる年齢になっていなかっただけかもしれない。Sipsik は,子どもたちというより,子どもたちのおばあさんの世代の人気キャラクターである。
それにしても,Sipsik がマイケル・ジャクソンのそっくりさんだということに気がつかなかった私はうかつだった。Sipsik の着ている水色と白の横縞の服は,どこかの国の囚人服を連想させることもよく知られている。
参考: シプシックのホームページ - Sipsiku kodulehekülg
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2. aprill - rahvusvaheline lasteraamatupäev 4月2日は国際児童書デー
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コメント
私が小さいときに児童書を好んで読んでいた記憶はないですが、今になってやっと、読むという行為に幼い頃から親しむことの大切さが分かってきました。
この国際児童書デーをきっかけに、多くの児童が読むことの楽しさに気付いてくれると良いです。といいつつ、私自身が読書をする機会が減っているような気がするので、ただちに本を買いに行ってきます。では。
投稿: D1994 | 2011/04/04 00:25
最近,紙の本を買わなくなったのは確かです。ただ,逆に,電子本リーダーを買ってから,電子本を読むのが普通になったので,私の場合,小説類の読書量はむしろ以前より増えているくらいです。電子本は古本屋に売れないけれど,場所をとらないのがいい。
話がそれますが,電子本が出ると読書しなくなる,という主張は出版社の流しているデマだと思います。正しいのは,紙の本を買う人が減るという部分だけです。日本の電子本出版は,ハードウェアが先行していて,しかも,もともと活字本をあまり読まない若者層をターゲットにしているから,英語教材と漫画以外は売れなくて当たり前。
英語のペーパーバック小説の電子本の品揃えはすごいです。それと比べると,日本の電子本は,最近出た中身の軽い読み捨て本と漫画ばかりで,名作がちっとも電子本化されない。人気作家の作品もほとんどない。電子本を携帯サブカルチャー の延長で考えているから,進歩がないのだと思います。あんな小さな画面ではまともな本は読めないのです。
北米では,Kindle は活字を大きくできるので,むしろ中高年に人気があると言われています。中高年こそ,本をよく読む世代なので,中高年層を狙わないかぎり,漫画以外の電子本は売れないでしょうね。
ぼやきでした。
投稿: ブログの主 | 2011/04/04 14:38