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6~9カ月もかかる - kuus kuni üheksa kuud

 日曜日 (4/17)に東京電力が,事故を起こした福島第一原子力発電所の原子炉を安全な状態で停止するのに6~9カ月かかる,との見通しを初めて明らかにしたというニュースは,さっそくエストニアでも伝えられた。

 記事: Jaapani tuumakriisi lõpetamiseks kulub veel kuid (Postimees 2011/04/17)

 この見通し通りことが運ぶとして,この間,大量の放射能が原発の外部へ漏れ続けるという意味ではないのだが,安心していいわけでもないから,不安は解消しない。それにしてもたいへんな時間がかかるものである。しかも,朝日新聞によれば,東京電力の会長は「計画は100%できるというものではない。とにかく事態を収束させるためにやれることから行い,原子炉の冷却を達成したい」と言っているだけだから,なんとも心もとない話だ。

 外国人観光客の数は何年も先に行かない限り事故以前のレベルには戻らないだろうし,日本からの食品ほかの輸出の落ち込みも当分は解消される見込みはなさそうだ。加えて,ロボット制御を初めとする日本の科学技術が再び世界の信頼を取り戻すまでの年月を考えると,これから日本を担う若い世代の苦労は大変だろうと思わざるをえない。

 ところで,私が見落としているだけかもしれないが,原発周辺地区に住民が戻るためには,放射能汚染された田畑や住宅地の表面の土をそっくり取り替えるといった作業が不可欠であることが語られていない。この話はかなり早い時期に New York Times で話題にされていたのを読んだ覚えがある。この作業には膨大な費用がかかるだけでなく,先送りすればするほど放射能汚染が地中深く染みこんでいくから,作業はどんどん困難になるらしい。原子炉の冷却が終ったからといって,すぐに住民が戻れるわけではないし,そもそも戻れる保証などない。政府の首脳が,うっかり (?) それを漏らしてしまい,地元から批判を浴びたが,戻れないことが確実な地区があることを黙っている方がもっと無責任で罪が深いのではないだろうか。

 福島原発の周辺の住民の皆さんには過酷な話かもしれないが,感情的になって政府を批判するよりは,ここは冷静になって,帰れないことを前提に将来の対策を立てることを考えたほうが賢明だ。政府はすでに国内外の専門家に依頼して,将来に立ち入り禁止にすることになるだろう区域の確定のためのシミュレーションを行っているはずである。立ち入り禁止区域に立ち入る場合は,おそらく自己責任でということになるから,ベルリンの壁の場合と違って,仕切りを越えたからといって銃殺されることはないだろうが,放射能汚染地域と知って立ち入ったことを黙って何食わぬ顔をして戻ってくると,放射性物質を撒き散らす不逞の輩ということになって,罪に問われることはあるかもしれない。

 参考記事: 原子炉冷温停止まで6~9カ月 東電が見通し (朝日新聞 2011/04/17)

【付記】 福島第一原発から半径20キロの地域が,「避難指示圏」から,法的に立ち入りが制限される「警戒区域」に切り替えられるらしい。東京電力の発表の時期との連動は偶然ではないだろう。 [2011/04/20]]

 記事: 原発20キロ以内を「警戒区域」へ 法的に立ち入り制限 (朝日新聞 2011/04/20)


終了させる    lõpetama
(時間が)かかる kuluma
被害を被る    kahjustada saama
原発        tuumajaam
放射線漏れ   radiatsioonileke
推定で      hinnanguliselt
原子炉      reaktor
冷却する     jahutama
原子炉建屋   reaktorihoone
覆う        katma
近隣,周辺   lähedus
帰還する     naasma
放射線レベル  radiatsioonitase
目に見えて   märgatavalt
上昇する    tõusma
汚染レベル   saastetaseme tõus
放射性の    radioaktiivne
ヨウ素131    jood-131
セシウム137  tseesium-137


Fukushima tuumajaam

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