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禁酒の遺伝子学 - karskusgeen

 エストニアのタルト大学にある遺伝子バンクの研究者が参加した国際共同研究で,アルコールの消費量と関係のある遺伝子が発見されたそうである。

 記事: Karskusgeen võib aidata alkoholismi ennetada (Postimees 2011/04/10)
 記事: Karskusgeen võib aidata alkoholismi ennetada (ERR 2011/04/10)

 人間が持っている酵素の1つにアセトアルデヒド脱水素酵素,俗にいうアルコール分解酵素があるという話はよく聞く。アセトアルデヒドとは,アルコールが体内で分解してできる物質で,これが翌朝まで体内に残って二日酔いになるらしい。この酵素をつくる遺伝子の出現率は人種によって違い,白人や黒人は一般にこの遺伝子がちゃんとあるので酒に強いが,日本人の属するモンゴロイドにはこの遺伝子がない人が多くいて,それが酒が弱い人,酒が飲めない人がいる原因だという。逆に,白人は酒が大量に飲めることになるが,その分,アルコール依存症になる人が多いことになる。

 今度発見されたのは,アルコールへの依存性を減少させる働きがある遺伝子らしい。タルト大学の研究者によれば,この遺伝子があるかないかで,アルコールの消費量が5%も違うという結果が出たそうである。この違いは,ウォッカの消費量が,エストニア人1人につき1年間に1リットル減ることに相当するらしい。この遺伝子の具体的な働きはニュースからはいまひとつわからないが,いずれにしても,「もう酒は二度と飲みたくない」と二日酔いの朝思っても夕方になるともう忘れているという酒飲みの悪い習性を減少させる働きがあると考えれば間違いなさそうだ。つまり,酒がいくぶん嫌いになるわけだ。

 この遺伝子に関する知見は,将来,アルコール依存症の予防と治療に役立つだろうというが,研究者たちがどのようにして役立てるつもりなのかは,ニュースを見た限りではよくわからなかった。

 関連ページ: エストニア人と酒 - viin (2010/03/15)
 関連ページ: アルコール消費量 - alkoholitarbimine (2011/02/23)
 参考ページ: アセトアルデヒド脱水素酵素 (Wikipedia)

禁酒,断酒     karskus
遺伝子       geen
アルコール依存症 alkoholism
二日酔い      pohmelus, pohmell
頭痛        peavalu
予防する      ennetama
所有者       omanik
消費する      tarbima
遺伝子バンク   geenivaramu
減らす       vähendama
アルコール消費  alkoholitarbimine
ウォッカ      viin
発見        avastus, leid
病気        haigus
治療        ravi

Karskusgeen võib aidata alkoholismi ennetada

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