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風見鶏 - tuulelipp

 総選挙が終わったエストニアでは,選挙結果の分析が続いている。

 記事: Sutrop: tuulelippudest valijate seltskond on ohtlik (Postimees 2011/03/08)
 記事: «Olukorrast riigis»: valimistulemused olid mitmes mõttes erakordsed (Postimees 2011/03/07)

Tuulelipp 風見鶏と日和見は,どちらも自分の確固たる考えがなくて,周りの様子を見て態度を決める人のことであるが,日本語として意味が同じかどうかよくわからない。どちらもあまりいい意味ではないと思う。

 タルト大学のある専門家によると,今回の総選挙では,風見の旗 tuulelipp の向きを見て投票する政党を決めた有権者が多かったと分析する。とくに,ふだんはロシアとの関係を全面に出すロシア語系住民の大部分が,普段の主張とは裏腹に,ロシア党 Vene erakond ではなくて,エストニア人を支持母体とする党に票を投じたことは注目に値する。ロシア党の得票率は1%にも満たず,1議席も獲得できなかった。ただし,得票率23%の中央党 Keskerakond を支持した有権者はことごとくロシア語系だったと考えるのは間違いだ。

 別の識者によれば,今回の国会議員選挙は異例ずくめだったという。改革党 Reformierankond が4年間も与党の座を維持しつづけただけでもエストニアの歴史で初めての快挙だが,この選挙ではさらに勢力を伸ばしている。また,これまで一度も支持率が下降することのなかった中央党が,今回の選挙ではじめて議席数を減らしたのも歴史的な出来事といえる。

 今回の選挙で明らかになったのは,中央党の支持基盤の強固さで,サビサール党首の資金調達疑惑という向かい風にさらされて,国会に議席を獲得した4つの政党の中で唯一議席数を減らした党となったが,それでも第2党の座を守りぬいた。これに対し,今回議席数がほぼ倍増して19議席となった社会民主党は,風向きが変わればいつまた議席を大幅に減らさないともかぎらない。同様のことは,第3党の祖国・共和国連合についても言える。

 なお,エストニアの有権者が現政権を支持したことは,エストニアの社会の安定性を示すものであり,諸外国との経済関係の継続という観点からも朗報と見ることができる。

 関連ページ: 総選挙は与党改革党が勝利 - Eesti Reformierankond (2011/03/07)

特異な        erakordne
風見         tuulelipp
風見を見て選ぶ人 tuulelippudest valija
政党         erakond
影響する       mõjuma
スローガン      loosung
政権担当能力がある valitsusvõimeline
市民,国民      kodanik
注目に価する     märkimist väärima
失う          kaotama
歴史に残る出来事となる ajalugu tegema

Tuulelipp

投票所風景。日本ではカーテンがない。
Valimised

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