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タンス預金する - sukasääres hoidma

 日本語のあし(足,脚)にあたるエストニア語は一般的には jalg で,人間には足が2本あるとか,牛には脚が4本あるとか,このテーブルには脚が4本あるなどというときはこの一般的な呼び方で大丈夫である。また,靴やズボンやスカートなどを身につける身体部位もやはり jalg である。

 しかし,足を身体部分としてより細くとらえるときには,膝 põlv からくるぶしあたりまでを säär すね,膝の上を reis もも,くるぶしより下の部分(日本語では「足」)を labajalg とよぶ。なお,エストニア語で「足の細くてきれいな女性」などと言いたいときの「足」は jalg ではなくて säär である。スカートが膝の下まであるのが標準だった時代の名残かもしれないが,日本語では「すねのきれいな女性」とは言えそうにない。

 さて,タンス預金という言い方があるが,これに相当するエストニア語は sukasääres hoidma で,字義通りには「靴下のすねの部分に貯めこむ」の意味である。この表現の起源は分からない。サンタクロースが靴下の中にこっそりプレゼントを入れてくれるという意味での靴下の中というよりは,足に履いている靴下のすねの部分の中にこっそりお金をかくし持っているというような意味なのではないかと思うのだが,確証はない。参考までに,英語では keep money under the matress 絨毯の下に貯める というような表現を使うらしい。日本ならさしずめ,畳の下や床下といったところだろう。時代劇では盗人が小判の入った壺を床下に隠しているといった話が出てくる。

 最後になったが,新聞記事は,夜押し入ってきた3人の男たちに 20500 ユーロ (226万円)のタンス預金をそっくり持って行かれたエストニア人がいたという話である。年配のエストニア人の中には,今もなお,銀行を一切信じない頑固な人がいるようである。

 記事: Raha hoidmine sukasääres maksis valusalt kätte (Valgamaalane 2011/01/19)

お金    raha
現金    sularaha
貯める   hoidma
タンス預金する sukasääres hoidma
靴下    sukk
すね    säär
もも     reis
足,脚   jalg
盗む,奪う röövima
強盗    röövel
民家    eramaja
こじ開ける murdma
玄関の扉 välisuks
施錠する lukustama
留め金  haak
銀行口座 pangakonto
信頼する usaldama
不信    usaldamatus

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