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餅を食べて窒息する - ära lämbuma

 正月の (もち) が原因の窒息死が,東京と埼玉で合わせて7件あり,すべて70歳以上のお年寄りだったとエストニアの新聞サイト Postimees.ee が伝えている。このほか,あやうく命を落としそうになった老人が18人いたそうだ。

 記事: Jaapanis lämbus pühademaiuse tõttu ära seitse inimest (Postimees 2011/01/03)

 エストニアでは餅はまったく知られていない。餅を riisikook としているのは,英語からの直訳だろう。形容詞 kleepuv は「粘着性の,接着性の」というような意味だが,餅を kleepuv riisikook 粘着性のある米のケーキ (?) と呼んでも,実際に食べてみなければどんな食べ物かは,エストニア人にはわからないだろう。記事の写真 (下) は Wikipedia に載っているものらしいが,日本人が見てもすぐにこれが餅の写真とはわからないばかりか,これはお供え餅で,普通食べる切り餅ではないから,ますます餅がどんなものかわからなくなっているはずだ。大晦日にお供え餅をかじっている日本人の姿を想像しているかもしれないが,日本人はネズミの妖怪ではない (笑)

 エストニア語の kook の起源はドイツ語で,現代ドイツ語の Kuchen と同じ語源に遡るらしい。他方,英語の cake は13世紀頃から使われているらしいが,北欧語起源と考えられていて,同じく北欧語が起源のフィンランド語の kakku ケーキ と同じ起源に遡る。この kook と kakku のように,エストニア語とフィンランド語は,同じものを指す場合でも,生い立ちの違う外来語 (ドイツ語系 vs 北欧語系) を使っていることがしばしばある。極端な例がジャガイモで,エストニア語は kartul, フィンランド語は peruna であることについては,以前話題にした。

 関連ページ: ジャガイモ - kartul (2010/09/08)

窒息する      ära lämbuma
お祝いのごちそう pühademaius
伝統的な      traditsiooniline
粘着性の      kleepuv
餅          riisikook
菓子,ケーキ    kook
年末年始のお祝い aastavahetuspidu
窒息死       lämbumissurm
注意深い      tähelepanelik
きちんと      korralikult
噛み砕く      läbi närima
のみ込む     alla neelama
消防        tuletõrje

Mochi riisikook

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