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ユーロ硬貨と国境問題 - Eesti kontuurid

 エストニア発行のユーロ貨幣には,エストニアの地図がレリーフで刻まれている。この地図の国境線が間違っていると,タリンのロシア大使館に申し立てたロシア人がいる。

 記事: Eesti suursaadik: euromündil on tänapäeva Eesti kontuurid (E24 2011/01/05)

 エストニアのユーロ硬貨に刻印された地図の国境線がロシア領に食い込んで引かれているという話をタリン駐在のロシア大使 Juri Merzljakov 氏のもとに持ちこんだのは,「エストニアにおけるロシアのオンブズマン」を自称する Sergei Seredenko 氏。ただし,記者の質問に対して,同氏は,どの箇所で国境線がロシア領内に食い込んでいるかの特定はできないことを認めたという。

 とんだ迷惑を被ったのは,モスクワ駐在のエストニア大使 Simmu Tiik 氏で,モスクワのラジオ番組に出演して,ナルバ川の地点でも,ペチョルイ Печоры / Petseri の地点でも,現在の国境線に従って地図が刻印されているという説明をしなければならなかったらしい。

 実は,2007年にエストニアのユーロ硬貨のデザインが決まったときの原図では,「間違って」1930年代までの国境線が使われていて,その後,現在の国境線に合わせて地図のデザインが変更されたのだそうである。

 なお,この件に関して,タリンのロシア大使館は記者会見を開き,ユーロ硬貨に刻印されたエストニアの地図の国境の輪郭に間違いはないとするエストニア政府の見解を正しいと認めたが,同時に,2005年以来国境協定が棚上げになったままになっているのは,エストニアの側に,芸術的な空想で国境問題を蒸し返そうとするような動きがあるためにほかならないとも付け加えたそうである。

 記事: Vene saatkond: Eesti püüab taas vaadata üle kehtivat riigipiir (Postimees 2011/01/07)
 関連ページ:
  エストニアとロシアの国境 - piir (2010/01/31)
  ユーロ硬貨 - euromünt (2010/07/17) - ユーロがやってくる - euro käibeletulek (2010/12/31)

ユーロ硬貨   euromünt
今日の      tänapäeva
輪郭       kontuur
ナルバ川の川向こうの Narva-tagune
ペショルイ地区 Petserimaa
国境線      piirjoon
地図       kaart
領土       territoorium
緯線       paralleel
経線,子午線  meridiaan

Eesti suursaadik: euromündil on tänapäeva Eesti kontuurid

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