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家庭のコンピュータ環境 - koduarvuti

 OECDの国際学力調査 PISA では,中学3年生の家庭のコンピュータ環境の調査も行なっている。それによると,自宅でインターネットが利用出来る環境にいる生徒,自宅でコンピュータを使って勉強できる生徒の成績は,そうでない生徒の成績より高いという結果になっている。

 自宅にインターネット環境があると答えた生徒は,OECD諸国の平均で 81%。エストニアの近隣諸国の数字を比較してみると,フィンランド 99%,スウェーデン 98%,エストニア 96%,リトアニア 85%,ラトビア 81%,ロシア 54%などとなっている。家庭からのインターネットへの接続という点では,エストニアはトップクラスにあると言ってよさそうだ。

 自分の自宅学習に使えるコンピュータがあると答えた生徒は,OECD諸国の平均で 84%。エストニアの近隣諸国の数字は,フィンランドとスウェーデンがともに 98%,リトアニア 92%,ラトビア 89%,エストニア 88%,ロシア 77%となっている。リトアニアとラトビアの順位がエストニアより上になっているが,見方を換えると,家庭にあるコンピュータがネットに接続されていない割合が高いということが明らかだ。

 エストニアは,家にコンピュータがあることがインターネット環境があることとほぼ同義になっている北欧諸国と,家庭へのインターネット環境の普及が立ち遅れている旧ソ連の国々との中間にあると見ていいだろう。とくにロシアの家庭へのインターネット環境の普及の立ち遅れがはっきりと数字に現れている。

 自宅学習でコンピュータが使えるかどうかと生徒の読解力の試験の成績を比較すると,たとえば,リトアニアではコンピュータがある生徒の成績 473点に対し,コンピュータの使えない生徒の成績は 413点で,はっきりとした差が出ている。同様の傾向は,フィンランド,スウェーデン,ラトビア,ロシアについても見られたという。これに対して,エストニアの対応する数字は 502点と 501点で,エストニアの生徒の場合だけ,自宅学習にコンピュータが使えるかどうかと読解力試験の成績との差はほとんどないという結果が出ている。

 記事: Iga kaheksas üheksandik õpib koduarvutita (Postimees 2010/12/11)
 記事: 4 protsenti üheksandikest kodust netti ei pääse (Postimees 2010/12/11)
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