« 地震のニュース (2) - maavärin | トップページ | ポインセチア (2) - jõulutäht »

クリスマスツリー発祥の地 - jõulupuu päritolumaa

 エストニアの首都タリンとラトビアの首都リガとの間で,世界で最初にクリスマスツリーを市庁舎広場に飾ったのはどっちの町か,という論争が起こっている。きっかけは,リガ観光局が11月16日~28日にタリンのストックマンデパート Stockmanni kaubamaja で開催した «Avasta Läti» (ラトビアを発見しよう) という観光キャンペーン。ラトビア観光局がタリンのサビサール市長 Edgar Savisaar に「クリスマスツリー500年祭のリガへ是非お出かけください」という招待状を送ったところ,「クリスマスツリー500年祭おめでとう。タリンも569年祭を祝います」という返事が,クリスマスツリーのミニチュアとともにラトビア市長のもとに届けられた。

 ラトビアの記録によれば,1510年にリガの市庁舎広場に立てられたというクリスマスツリーは,現在のように1本の立木を切ってきて立てたものではなく,木を何本も積み重ねたピラミッド型のものだったらしい。商人たちは,このピラミッドをドライフラワー,果物野菜,わら細工などで飾り付け,大晦日に火をつけて燃やしたという。

 これに対し,エストニアの記録によると,タリンの市庁舎広場にクリスマスツリーが立てられたのは1441年。当時の習慣では,町の商人たちと未婚の娘たちがその回りを踊る冬の祭りの場所の中心に置かれたもので,後日燃やされたという。

 リガの Nils Usakovs 市長は,このクリスマスツリー論争以外にはタリンとリガの間に意見の食い違いはなく,両市の関係は極めて友好的だ,と語ったと通信社AFPは伝えている。

 記事: Eesti-Läti kuusevaidlus jõudis rahvusvahelisse meediasse (Postimees 2010/12/04)
 記事: Latvia, Estonia joust over first Christmas tree title (Yahoo! News 2010/12/03)
 記事: Jüri Kuuskemaa: kas Riia või Tallinn? (Postimees 2010/12/01)
 記事: Riia kutsub eestlasi jõulukuusepealinna (Tarbija24 2010/11/16)

 関連ページ: クリスマスツリー発祥の地論争の続報 - jõulukuusk (2010/12/10)
 関連ページ: クリスマスツリー発祥の地はリボニア - Liivimaa (2010/12/12)
 関連ページ: クリスマスの市 - jõuluturg (2010/09/23)

 この種の話は伝説なので,そのつもりで聞いておくのが一番だが,サンタクロースの故郷【*注】としてはフィンランドが以前から名乗りを挙げているし,ここでタリンが公共クリスマスツリー発祥の地として名乗りをあげたとなると,フィンランド湾地域の観光地ランキングの順位が大幅に上がることが期待される。

 参考までに,ヨーロッパの各都市の公共のクリスマスツリーの始まりは,ベルリンが1780年,ロンドンが1840年,パリが1865年とのことである。ただしこれはクリスマスの季節の飾りが公共の場所に登場した年であり,この季節に家の中を針葉樹の枝で飾るのは,ヨーロッパにキリスト教が伝わる以前からある習慣のはずである。

【*注】 サンタクロースの故鄉+本拠地はフィンランドのラップランドのコルヴァトントリ山 Korvatunturi にあるとされている。ただし,サンタクロースはここ以外にも,あちこちの国に別宅 (サンタクロース村などと呼ばれる) を構えていることが知られている。時空を縦横に跳び回り,一晩のうちに世界中の子どもたちにプレゼントを配ることのできる能力を持つサンタクロースのことだから,各国の主張から考えて,すべての別宅に公平に滞在していると判断して間違いなかろう。

【補足】 リンクページを追加 (2010/12/10, 2010/12/13, 2010/12/26)

論争      vaidlus
首都      pealinn
世紀      sajand
最初の     esimene
立てる     püsti panema
公共の     avalik
クリスマスツリー jõulukuusk, jõulupuu
市長      linnapea
贈り物     kingitus
おめでとうと言う õnnitlema
記念日     aastapäev
思い出させる meelde tuletama
記念する    tähistama
意見の違い  eriarvamus
最古のクリスマスツリー vanima jõulupuu
起源      päritolu
飾り付ける   kaunistama
乾操草花   kuivatatud lill
果物      puuvili
野菜      juurvili
藁       õlg
商人      kaupmees
未婚の娘   vallaline neiu
火をつける  süütama
歴史      ajalugu
発祥国     päritolumaa
疑問,質問  küsimus
サンタクロース jõuluvana
故郷の国   kodumaa


タリン市庁舎広場 Raekoja plats のクリスマスツリー
Jõulukuusk Raekoja platsil.

|

« 地震のニュース (2) - maavärin | トップページ | ポインセチア (2) - jõulutäht »

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

街・商業」カテゴリの記事

コメント

はじめて投稿させていただいています。

実は1月ほど前から偶然、拝見することになりました。
エストニアのことを知ることができるので楽しく拝見しております。
私は最近写真撮影にはまり、Picasaに掲載するようになりました。
http://picasaweb.google.com/roujin.seto/
そこで素敵なエストニアのアルバムに出会い、エストニアの方からコメントをいただいています。しかしながら、私は外国語の知識はほとんどありません。googleの翻訳だけが頼りなのです。
あなたにお願いがあります。(いきなりで大変恐縮なのですが)
あなたのサイトにリンクを張らしていただきたいことと、
google翻訳以外になにか良い知恵があればご教授願いたいのです。
http://picasaweb.google.com/roujin.seto/200802#5389447912970570498

相手の方に、なにか失礼なことをしている気がしてなりません。
当面は、googleの翻訳を信じて短い日本語にするつもりです。

以上よろしくお願いします。


投稿: 老人と瀬戸内海 | 2010/12/07 06:14

コメントありがとうございます。Google 翻訳は,人間にはとても真似の出来ない素晴らしい誤訳をしてくれることがあって,感動しますね。言語の創造的な使い方を教えてくれます (笑)

冗談はともかくとして,双方が,相手とどうしても意思の疎通を図りたいと思う強い願いがあるときは,不思議に話が通じるもの。相手が嫌いだと,日本語でも話は通じなくなります。ことばは面白いです。

投稿: ブログの主 | 2010/12/07 10:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543873/50215177

この記事へのトラックバック一覧です: クリスマスツリー発祥の地 - jõulupuu päritolumaa:

« 地震のニュース (2) - maavärin | トップページ | ポインセチア (2) - jõulutäht »