オオカミとオオヤマネコ - hunt ja ilves
猟師たちの陳情の結果,エストニアの環境局 keskkonnaamet は,オオカミ hunt とオオヤマネコ ilves の狩猟制限を大幅に緩和することに決めたという。捕獲枠は,オオカミが200頭,オオヤマネコが300頭に増やされる。これに対して,エストニアの環境広報センターは,そのような措置を取るなら,エストニアの森林に住むオオカミとオオヤマネコの個体数が激減するとする悲観的な予測を出している。
環境局によれば,現在エストニアの森林には370頭ほどのオオカミが生息しており,適正な頭数である100~150頭を大幅に超えている。また,適正な頭数が600~900とされるオオヤマネコは,1800頭ほど観察されているという。
環境広報センターは,猟師たちに遭遇した動物の頭数を聞いて,それを単純に加算して総個体数としている環境局の計算方法は,動物たちの習性を無視して,同じ個体が複数の場所で観察される可能性をまったく考慮に入れていないため,実態を反映していないとして,狩猟制限枠の拡大に反対している。
記事: Kasvav küttimislimiit võib hunte ja ilveseid ohustada (Postimees 2010/12/03)
記事: Päeva karikatuur: keskkonnaamet tahab huntide arvukust vähendada (Postimees 2010/12/03)
関連ページ: オオヤマネコ - ilves (2010/06/09)
関連ページ: オオカミ - hunt (Postimees 2010/10/01)
風刺画の台詞の中に出てくる lammas ヒツジ は「愚か者」の意味で使われている。どういうわけか,牡羊を表す oinas にも同じような意味がある。不思議なことに,エストニアには Oinas という苗字がある。たとえば,タルト出身の Felix Oinas (1911 - 2004) という著名なフォークロア学者がインディアナ大学にいた。Basic Course in Estonian という分厚い入門書も書いた人だが,Oinas という苗字についてどう思っているのか興味があったが,聞きそびれた。
環境 keskkond
環境局 keskkonnaamet
猟師 jahimees
オオカミ hunt
オオヤマネコ ilves
頭数,個体数 arvukus
個体 isend
減らす vähendama
圧力 surve
許可する lubama
狩猟する küttima
環境広報センター keskkonnateabekeskus
評価 hinnang
猛獣 kiskja
森林 mets
残る alles jääma
ヒツジ lammas
牡羊 oinas
やめなよ。環境局の戯言なんか読むんじゃない。もし間違って読んでしまっても,
バカどもが書いていることを信じちゃダメだ。
Lõpeta! ... Tead, sa ära loe neid keskonnaameti soperdisi! Ja kui juhtud
lugema, ära usu mida need lambad kirjutavad!
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