湯沸かしコイル (2) - keeduspiraal
ソフィ・オクサネン Sofi Oksanen の小説「粛清」の中で,ウラジオストクにいるザラ Zara がお茶を淹れようとお湯を沸かすシーンで,湯沸かしコイル keeduspiraal (英語 immersion heater, heating coil) が使われていることを話題にした。
関連ページ: 湯沸かしコイル - keeduspiraal (2010/10/17)
その中で「90年代には,抵抗器の部分を白いセラミック素材で覆って,オーディオカセットケースくらいの大きさ (ただし厚さは2~3ミリ) のカード型のものも売られていた」と書いたが,実物が出てきたので紹介する。セラミックで覆われたヒーターの本体の大きさの記憶が間違っていて,実物を計ってみたらセラミックのカードの寸法は 90mm×25mm×2mm 程でカセットケースよりはずっと小さいが,アルミ (?) のケースに入っていて,ケースを含めた全体の大きさは 12cm×3cm×5mm (~10mm もっとも厚い部分) 位,それに電源コードがついている。ケースにはロシア語で「水に浸さない状態で電源をいれないこと」と文字が彫り込んであり,ケースの裏側には «КЕРАМИКА» (ラテン文字転写すれば CERAMICA) と書いてあるから,これがきっと製品名だろう。
使うときには,ケースを前後に開いてセラミック部分を出して,水に浸す。ケースのふたが羽を開いたようになって支えるので,ヒーター部分は水没しない。
【補足】 ソビエト時代のものとされる原型の湯沸かしコイル (小型) の写真がエストニアのオークションサイトにあったので,紹介する。ただし,25クローンで売却済み。 (2010/11/18)
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コメント
セラミック製のは、ヨシカル・オラ製ではありませんか?私は、94年春に、タルトのカウパマヤで、ヨシカル・オラ製の同じような湯沸かし器を買ったのですが。。。
投稿: papatanaka | 2010/11/18 23:19