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ポインセチア - jõulutäht

ポインセチア クリスマスまであと1カ月,エストニアの各都市の中心の広場にもクリスマスツリーが立てられ,クリスマスの市場は人で賑わう。ソビエト体制が20年前に崩壊したあとに復活した年中行事だし,クリスマスを宗教的に祝うキリスト教徒が全人口の13%足らず (人口の15%を占める正教徒は12月25日を祝わない) のエストニアだが,ずっと途切れることなく続けられてきたかのような趣があるらしい。大して信仰心の篤くないエストニア人たちがクリスマスをどう祝っているのか,私は実際には知らない。

 クリスマスの時期の植物といえば,ポインセチアである。花屋さんで花みたいに買ってくるが,よく考えれば真っ赤になるのは葉っぱで,花自体は地味な植物だから,実際は観葉植物である。ポインセチアのことをエストニアでは jõulutäht クリスマスの星 と呼ぶ。ただ,この名前はおそらくフィンランド語の joulutähti (意味は同じ) という呼び名が1990年代になってエストニアでも使われるようになったものではないかと思う。たとえば,1982年に出た Paul Saagpakk の愛英辞典には,植物の呼び名としての jõulutäht はない。エストニアでは,ずっともう一つの名前 kaunis piimalill (美しいトウダイグサ) で呼ばれてきたようである。Wikipedia によれば,トウダイグサの学名はユーフォルビア Euphorbia で,ポインセチアの学名は Euphorbia pulcherrima, 日本語ではショウジョウボクと呼ぶらしい。

 記事: Jõulutäht hoiab liidrikohta (Postimees 2010/11/24)

 私は昔,ヘルシンキに住んでいたとき,白と灰色が主体で,鮮やかな色のほとんどなくなったクリスマス前の時期のある日,この強烈な赤い色の「花」を見て思わず買ってしまったのが,ポインセチアとの最初の出会いだったように記憶している。「クリスマスの星」という名前も印象的だった。外の冷たい空気に触れて葉が枯れてしまわないように厳重に包装してもらって,家に持ち帰ったことを思い出す。12月6日はフィンランドの独立記念日で,この日にフィンランド大使館のある広尾 (東京渋谷区) に行くことが多くなって,いつのまにかそのときにポインセチアを買って帰る習慣ができた。草ではないので,翌年も咲かせることができるはずだが,面倒を見るのが意外と難しく,成功しないので諦めて,結局毎年買うことになっている。

 もし,エストニアにクリスマスの時期に行くことがあったら,やはり同じようにポインセチアを買って帰り,ホテルの部屋に飾りたい。

クリスマス  jõulud
ポインセチア jõulutäht
クリスマスツリー jõulukuus, jõulupuu
陽気な,お祭り気分の rõõmus
光り輝く   särama
園芸センター aianduskeskus
初雪     esimene lumi
植物     taim
クリスマス・カクタス jõulukaktus
シクラメン  alpikann
アザレア   asalea
ヒアシンス  hüatsint
花      õis
すきま風   tuuletõmbus
水をやる   kastma
土      muld
乾いた    kuiv
木      puu
庭      õu
植える    istutama

Jardini aianduskeskuse töötaja Helju Purm hoolitseb praegu igat tooni jõulutähtede eest ning kindlasti viib neist mõne peagi ka koju. «Mis jõulud need kuuse ja jõulutäheta oleksid,» naeris ta.

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