泥棒に入る - sisse murdma
住人や所有者の許可なしに,またほとんどの場合,通常の手順ではない破壊的・暴力的な方法で,建物等に入ることを「侵入する」「押し入る」などと言うが,それに当たるエストニア語。分解すれば sisse (中へ) murdma (壊す) となる。行為の性格上,窃盗など,よくない目的があることがふつうで,「泥棒に入る」の意味になることも多い。英語の break in に対応するが,偶然なのか借りものなのかわからない。ドイツ語に「泥棒に入る」という意味の動詞 einbrechen があるので,案外そっちから来ているかもしれない。
押し入って悪事を働くのは,すでに話題にもしたように,狐やイタチなどの動物のこともあるが,一般には人間である。
先週の木曜日 (10/21) の深夜,西ヴィル県 Lääne-Virumaa のタパ市 Tapa で,窓ガラスを割って銀行の支店に侵入し,仕切りのドアを2つ破り,事務機器を破壊し,物を投げ散らした26歳のエストニア人の男が警察に逮捕された。犯人はラクヴェレ Rakvere の病院に連行され,ケガの応急手当を受けたあと,薬物使用の有無の検査を受けた。警察の取調べに対し,犯人は,侵入は金目当てではないと答えており,動機はまだ解明されていないという。
記事: Mees murdis Tapal sisse pangakontorisse
押し入る sisse murdma
銀行支店 pangakontor
深夜 südaöö
壊す,破る lõhkuma
仕切りの扉 vaheuks
投げ散らす laiali loopima
ほうき,モップ hari
壊れて katki
窓 aken
制服 munder
逮捕者 kinnipeetu
医師 meedik
応急手当 esmaabi
薬物検査 narkotest
取調べ menetlus
動機,理由 põhjus
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