« エストニア語図解辞典 - piltsõnaraamat | トップページ | 鎌と鎚 (つち) - Sirp ja Vasar »

不首尾に終わる - läbi kukkuma

 「失敗する」「しくじる」という意味のエストニア語の熟語である。kukkuma は「落ちる」「倒れる」のような意味がある動詞で,英語の fall とにている。 läbi 「するりと抜けて」「ずっと通して」のような意味がある副詞・後置詞。この反対の意味「首尾よくいく」「成功する」で使われる熟語は korda minema で,「行く」という意味の動詞 minema と,「秩序」のような意味を持つ名詞 kord の入格形 (~の中へ) からなっている。

 Katse läks korda. 試みは成功した - Katse kukkus läbi. 試みは失敗した

 この熟語を取り上げたのは,先週末に行われたラトビアの議会選挙の結果を伝えるニュースの中で,ロシア人たちの政党「統一ラトビア・人権擁護党」が,5%を大幅に下回るわずか1.42%という得票率しか獲得できず,その結果1議席も確保できなかったことを,この熟語を使って報じていたからである。

 選挙の結果は,与党連合「統一」(Vienotība [Unity], 中道) が得票率30%で逃げ切り,反EUを唱える保守的な第2党派が「調和の中道」(Saskaņas Centrs [Harmony Center]) が,得票率26%と票を伸ばした。与党連合は支持票を大幅 (5%)に減らしたものの,都市部で躍進し,得票率を19.5%に上げた第3党派「緑と農民連合」(Zaļo un Zemnieku savienība [Union of Greens and Farmers]) と再び連立を組んで,現政権を維持すると考えられ,第2党派が政権に参加する可能性はまずない。

 ラトビアの政治のことはまったくわからないが,新聞記事を読む限りでは,この第2党派の最大野党が,エストニアでいえばサビサール Edgar Savisaar 率いる中央党 Keskerakond に相当する勢力とみてよさそうな気がする。つまり,ロシア人だけの政党は衰退し,EU派の現政権に対抗する,モスクワ寄りでロシア人の強い支持を受けた野党が第2党になっているという図式は,エストニアとだいたい同じと見て良さそうだ。

 記事: Läti politoloog: üllatav oli ZaPTšELi läbikukkumine
 記事: Vienotība takes most votes in election, while Saskaņas Centrs fares well (Latvians Online, 2010/10/02)
 記事: Ruling Coalition Wins Latvia Vote (The New York Times, 2010/10/02)

議会選挙  parlamendivalimised
結果    tulemused
予想通りの ootuspärane
明らかな  ilmne
失敗,不首尾 läbikukkumine
票     hääl
成功    edu
達成する  saavutama
政党    erakond

記者会見する「統一」(右)と「緑と農民連合」の党首たち(ラトビア)
Augusts Brigmanis (roheliste ja talunike liit) ja Valdis Dombrovskis (Ühtsus) pressikonverentsil.

|

« エストニア語図解辞典 - piltsõnaraamat | トップページ | 鎌と鎚 (つち) - Sirp ja Vasar »

旅行・地域」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543873/49647143

この記事へのトラックバック一覧です: 不首尾に終わる - läbi kukkuma:

« エストニア語図解辞典 - piltsõnaraamat | トップページ | 鎌と鎚 (つち) - Sirp ja Vasar »