特別学校 - erikool
エストニアの法律で「教育上の特別な条件を必要とする生徒たちのための学校」 (kasvatuslike eritingimusi vajavate õpilaste kool) と規定されている学校が2校あるらしい。日本的に言うと「特別少年院」に相当する施設のようである。
・Tapa Erikool タパ特別学校: ロシア語を母語とする少年が対象
・Kaagvere Erikool カークベレ特別学校: 少女が対象
以上は,カークベレ特別学校のウェブサイトからの情報。エストニア語を母語とする少年たちが今どこにいるのかという疑問が残るが,ここでは深く追求しない。なお,エストニアの erikool は,少年院だけではなくて,日本で言う養護学校なども含む概念らしい。
記事: Kaagvere tüdrukutekooli tulevad peagi ka poisid
関連サイト: Kaugvere Erikool
カークベレの学校は,タルトの東15キロほどの所にあって,現在20人の少女が在籍している。日本的にいえば「女子少年院」ということになるのだろう。その生徒たちと教員の集合写真をネットで公開してしまうところは,生徒たちの顔がはっきりとは見えないとはいえ,日本的に考えるとすごい話であるが,まあ,これも深くは論評しないでおこう。教室の後ろにそろって立っているのが先生たちと思われるが,校長先生だけは生徒たちに混じって座っていて区別がつかない。写真の説明によると,最前列右から4人目のピンクのねじり鉢巻 (?) をした女性が校長らしい。
現在,今の校舎から少し離れた場所に新しい校舎を建築するための計画が進行中。新校舎に引っ越す2012年秋には,在校生を60人まで増やすことができるようになり,エストニア全国の probleemsed tüdrukud (問題のある女子生徒) と南エストニアの keerulise loomuga poisid (複雑な性格の男子生徒) がこの学校に集められるそうだ。男女共学になることについて,少女たちに質問すると,「ふつうじゃないの」「関係ないわ,私はもうすぐ卒業だから」というようなコメントが返ってきたという。
普通学校 tavakool
特別学校 erikool
ピンクの roosa
鉢巻 tutipael
問題のある probleemne
複雑な性格を持つ keerulise loomuga
女の子 tüdruk
男の子 poiss
校舎 koolimaja
家族用の寮 pereelamu
河川敷 luht
秘密 saladus
逃亡する plehku panema
高い kõrge
塀,壁 müür
周囲 ümbrus
(夜間)照明する valgustama
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