結婚の申し込み - abieluettepanek
タルト大学でこのほど,結婚の実態や結婚観に関する社会学的研究の学位論文としての最終審査が行われた。
Kairi Kasearu: Structural changes or individual preferences? A study of unmarried cohabitation in Estonia (Strukturaalsed muutused või individuaalsed eelistused? Vaba kooselu Eestis) [ 最終審査の告示 ]
エストニア人の名前に詳しくない方のために解説すれば,著者 Kairi Kasearu さんは女性である。学位論文の審査は,スウェーデンのウプサラ大学の専門家が出席して行われている。なお,この論文のタイトルで unmarried cohabitation / vaba kooselu と呼ばれている「結婚形態」は,すでに話題にしたEUの調査報告 (事実婚) では consensual union と呼ばれている。論文の詳しい内容は,PDF 版がネットで公開されているのでお読みいただきたい。
この学位論文をきっかけにして,ネット上で結婚の話題が盛り上がっている。Postimees 紙の女性向けサイトでは,結婚を控えた女性読者に結婚に関する考え方を聞いた記事を載せている。この女性によれば,プロポーズはやはり男性の側がするもので,女性の側からするのは考えが足りないという。ただし,ここで言われているプロポーズというのは,事実婚の関係にあるカップルのどちらかが婚姻届を出そうと提案することを指しているので,日本人が思い浮かべるプロポーズとはかなり趣が違う。結婚を前提にして一緒に住み始めるエストニア人と,結婚を前提にしてお付き合いをする日本人とでは,結婚の申し込みの意味するところにずいぶんとに隔たりがあるわけだ。また,エストニアの場合,この時点で,カップルに子どもがいるのがふつうであることは,すでに話題にした通りである。
記事: Eesti neiu: mehele abieluettepaneku tegemine oleks tobe
関連ページ: 事実婚 - vabaabielu (2010/10/12)
学位論文,博士論文 doktoritöö
結婚の申し込み abieluettepanek
愚かな tobe
結婚式 pulmad
結婚,婚姻関係 abielu
共同生活 kooselu
事実婚 vabaabielu
| 固定リンク
「恋愛」カテゴリの記事
- 震災後の日本で離婚が急増?- lahutustseremoonia(2011.07.05)
- 浮気 - kõrvalehüpe(2010.11.04)
- 結婚の申し込み - abieluettepanek(2010.10.28)
- 事実婚 - vabaabielu(2010.10.12)
- 初婚年齢 - esmaabiellumisiga(2010.06.13)
「社会」カテゴリの記事
- 麻薬中毒による死 - narkosurmad(2012.11.16)
- エストニア国籍は住民の85% - Eesti kodanike osakaal(2012.09.01)
- エストニアの言語状況 - Eestis räägitakse 157 keelt(2012.08.31)
- タリン市長のブログ - Tallinna linnapea blogi(2012.07.11)
- 公式メールアドレス - ametlik e-posti aadress(2012.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント