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電子処方箋 (2) - digiretsept

 エストニアで今年(2010年)1月に導入され,当初の予定では3月から全面移行し,紙の処方箋は廃止されるはずだった電子処方箋システムだが,その問題点が明らかになって,移行までの期間が2回にわたって延長された挙句に,4月に,全面移行計画は当分延期という決定がなされたことは記憶に新しい。

 参考: Juhtkiri: üheksa korda mõõda... (Postimees 2010/04/14)
 参考: ゴミ箱 - prügikast (2010/04/15)
 参考: 延期する - edasi lükkama (2010/04/14)

 Digiretsept: pigem pikk üleminekuaeg kui vigane süsteem
  電子処方箋: 長い移行期間のほうが,欠陥だらけのシステムよりまし
 Sünnivaludest üle saanud digiretsept põeb lastehaigusi.
  電子処方箋,産みの苦しみを乗り切ったと思ったら今度は小児病

と,エストニアの全国紙 Postimees の社説でさんざんに批判された電子処方箋システムだが,9月に入った現在も順調に動いていると,社会保険省の担当者 Pille Kink 氏がラジオ番組で語ったという。この間,社会保険省の中で彼女の配置換えや辞任がなかったというのが,エストニア的といえば極めてエストニア的に感じられる。しかし,この20年間に14人も首相が交代し,また首相交代があるかもしれず,「日本の指導者のメリーゴーラウンド」 (Japan’s Leadership Merry-Go-Round) とニューヨーク・タイムズ紙の社説で呆れられている日本と比べると,国のシステムがはるかにまともに機能しているように思われる。

 話題をもとに戻そう。社会保険省電子健康課 e-tervise osakond の Kink 課長によれば,今週の月曜日(9/6)だけで,発行された電子処方箋は32000通,電子処方箋によるの処方は19000件にのぼったが,これは1日の電子処方箋処理量としては新記録だという。これだけの処理量に耐えるだけの容量を備える電子処方箋システムがすでに稼働していると,課長は強調する。5月以降,夏の間におこなわれたシステム改良によって処理速度が上がり,かつては,結果が出るまで6~8秒かかっていた検索が,今では2秒程度しかかからなくなったそうだ。

 記事: Esmaspäeval koostati ja väljastati rekordarv digiretsepte

 薬剤師協会は「このままの状態が秋も続いてほしい。夏の間は,小さな障害が8月にあったものの,とくに問題はなかったようだ。ただ,夏は利用が比較的少ないのも確か」と慎重なコメント。秋になって,処方箋の発行や処理が増加したときにシステムがどう対応できるかが明らかになった時点で,夏の間に行われたシステム改良の成果に対して,市民たちがどういう評価を与えるか,その行くえから目が離せそうにない。

発行する    väljastama
電子処方箋  digiretsept
紙の処方箋  paberist retsept
役人,官僚   ametnik
薬剤師     apteeker
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