エストニアのウォッカ - Viru Valge
ハンザ商事 (Hanza Trading) というエストニア人が日本で2006年に始めた酒の輸入会社 (代表取締役 ユリソー ヤンノ Janno Jurisoo) の株の50%を,エストニア最大の酒造業者 Liviko が買収したそうである。投資額は 5000万円 (600万クローン)。Liviko はラトビアとリトアニアに子会社を持っているが,日本の輸入業者の経営に参加することで,日本での売り上げが伸びることが期待される。
記事: Liviko viis Viru Valge Jaapanisse
ネットで調べていたら6月の時点でこんな話が英語で発表されている。しばらく前にもうまとまっていた商談のようで,今月16日に正式な契約をして,それをエストニアのマスコミに流したということなのだろう。
記事: ESTONIA/JAPAN: Liviko acquires stake in Hanza Trading Co
どのような酒がエストニアから日本に輸入されているかと,ハンザ商事のホームページを見たが,今のところ3種類だけらしい。
・Viru Valge (ウォッカ,40度)
・Viru Valge Cooler (ウォッカベースのカクテル,アルコール度数5%)
・Vana Tallinn (リキュール,40度)
エストニアの新聞サイトに載ったコメントにこんなのがあった。
Viru Valge はかつてはいいウォッカだったが,今では品質が悪くなり,その結果イメージも落ちてしまった。[..] 自分は,ロシア,ウクライナなど東ヨーロッパの国のウォッカ以外飲まない。悪酔いして,朝気分がすぐれないということだけはない。
コメントの真意はわからないが,この読者に限らず,エストニア人は,日本で Viru Valge が売れるとは信じていないようだ。ウォッカは日本人にはなじみが薄いが,米から作った球磨焼酎と似てるといえばイメージが浮かぶ人もいるだろう (私のきわめて個人的な主観にすぎないが)。ウォッカはともかくとして,リキュールの Vana Tallinn は日本人にもおすすめできる。Viru Valge Cooler は飲んだことがないし,飲みたいとも思わない。
ヴィルの白 Viru Valge
古きタリン Vana Tallinn
ウォッカ viin
ワイン vein
リスクがある riskantne
市場 turg
試す katsetama
投資 investeering
販売 müük
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