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ヘルシンキのエストニア・センター - Helsingi Eesti Maja

 今週の金曜日 (9/17),ヘルシンキのエストニア・センターの開所式が行われる。センターの名前は Eesti Maja - Viro-keskus,場所はヘルシンキの Suvilahti (夏の入江) と呼ばれる地区 (住所は Sörnäisten rantatie 22)。

 エストニア・センターは,1995年にヘルシンキ (Mariankatu 8) で活動を始めた Viron Instituutti の移転に伴い,エストニア関係の他の団体が一箇所に集まる形で発足する施設である。新しくタルト大学のヘルシンキ事務所 (?) が,このエストニア・センターの3階にできるらしい。エストニア・センターの所長は Viron Instituutti の現所長が務める。

 Eesit Maja と呼ばれる施設は,ストックホルム,ニューヨーク,トロントなど,海外にいくつかある。ただし,私が知っているのは1980年代までの話で,海外のエストニア人の活動の場所だったこれらの施設が,エストニアの独立回復後ほぼ20年たった今,昔のような活気を保っているかどうかは知らない。

 なお,これらの世界各地の Eesti Maja は,Eesti Maja Stockholmis, Eesti Maja New Yorgis のように呼ばれていた。スウェーデン語や英語の名前の語順と合わせた名称で,当時の海外エストニア人の置かれていた境遇を象徴する呼び方だと私は常々思っていた。今回のヘルシンキのエストニア・センターの開所を伝えるニュースが Helsingi Eesti Maja というエストニア語の本来の語順の呼び方をしている点に,時代の変化を感じる。

 参考までに,東京のフィンランド大使館と同じ敷地内にあるフィンランド・センターは英語で The Finnish Institute in Japan と呼ぶらしい。日本語の「センター」は原語を見るといろいろな単語に対応していることがわかる。Eesti Maja も,フィンランド語の Viro-keskus 「エストニア・センター」に傚って,日本語でも「エストニア・センター」と呼ぶことにしてかまわないだろう。

 記事: Helsingi Eesti Maja avab uksed septembris (UusEesti 2010/08/17)
 記事: Helsingis avab uksed Eesti Maja – Viro-keskus (EAS 2010/09/13)
 記事: Tartu Ülikool avab esinduse Helsingis (Postimees 2010/09/13)

ヘルシンキ
Helsingi

夜の Sörnäisten rantatie (Suvilahti)
Foto: www.scandinaviatravel.se

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