公募選考 - konkurss
エストニアの首都タリンと第2の都市タルトの中間辺りにあって,総人口では6番目だがエストニア人の住む町としては3番目に大きいパルヌからも大体同じ距離にある Türi の町議会で,現在ある学校をすべて閉鎖し,1年後に新しい学校を開校することが最終的に決まった。新しく開校される基礎学校 põhikool (小学校と中学校を統合した一貫校) と高等学校 gümnaqasium の教員の選考が今年のうちに行われる。
記事: Türi õpetajaid ootab ees pingeline konkurss (Järva Teataja)
教員の選考に先立って,10月の決定をめどに,まず,それぞれの学校の校長の公募選考がまず行われ,新しい校長がそれぞれの学校の教員の公募選考を11月をめに終了させるというスケジュールだという。
この教員の公募選考だが,9月から始まる新年度に先生を務めている人たちにとっては,大問題である。町の助役によれば,まだ教員の定員は未定だが,現在の教員数の3分の1近く,20人前後の定員減になる見込みだからだ。加えて,公募だから,現在 Türi で教員している人以外でも応募できるから,競争倍率はより高くなる。現在の普通高校の校長も「不安定な状況と公募選考が,教員に大変な緊張を与える。解雇されて失業することはたいへんな痛手だ」と述べている。
写真の女性たちは,商業高校の現役教員たち。新学期の始まりで,くったくなく笑っているように見えるが,心の中は将来に対する不安でいっぱいに違いない。
エストニア語の konkurss は,日本語のコンクールと同じ語源の単語。フランス語の concours が起源で,国語辞典には「競技会」「競争試験会」などという説明がある。
教員,教師 õpetaja
緊張を強いる pingeline
競争 konkurss
学校 kool
基礎学校 põhikool
高等学校 gümnaasium
学校長 koolijuht
地方議会 vallavolikogu
自治体の長 vallavanem
助役 abivallavanem
告示する välja kuulutama
生徒数 õpilaste arv
精神的緊張 närvipinge
解雇する koondama
失業する tööta jääma
応募する kandideerima
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