たったひとり - ihuüksi
フィンランドのハロネン大統領 Tarja Halonen が,お忍びで,エストニアのキフヌ島 Kihnu を観光で訪れたという。SPは同行せず,キフヌの博物館や教会をまったくひとりで見学していたと目撃者は証言している。
2月に来日したキフヌ舞踊団の人にメールで問い合わせたら,本当の話だという。10数人のグループ・ツアーで,ガイドを雇い,博物館見学,昼食,伝統音楽演奏などを楽しんだが,帰りのフェリーに乗るために港に戻ったときに,初めて誰であるかに島民が気づいたのだそうである。
ハロネン大統領は,このほかサーレマー Saaremaa やムフ島 Muhu も訪れて,ひとりで観光をしたことがあるという。
記事: FOTOD: Soome president külastas ihuüksi Kihnu saart (Maaleht, 2010/07/16)
記事: Soome president külastas ihuüksi Kihnu saart! (2010/07/16)
記事: Puhkusel Soome president seikles ihuüksinda ka Saaremaal (2010/07/30)
キフヌ島に渡る場合,フェリーの運行時刻表を見ただけでも,ヘルシンキ→タリン→パルヌ→キフヌという経路を日帰りで往復するのはまず不可能なことがわかる。キフヌに午前中に着くフェリーに乗るには,朝の8時過ぎにパルヌに着いていないと間に合わない。その日の朝,ヘルシンキを出るスケジュールではとても無理で,前日にヘルシンキを発ち,たとえばパルヌに一泊して朝のフェリーに乗ったと考えるのが理屈に合っている。そして,同じ日の夕方にキフヌを出るフェリーでパルヌに戻ったのであろう。その場合も,すぐにタリンに向かわないと,その日のうちに,ヘルシンキに戻るのは難しい。
入国してからキフヌ島に着くまで,誰にも気付かれなかったのに,島を出る時になってようやく皆が気づいたというのは,話がうますぎる気がする。キフヌ以外からの目撃証言が出てないのも不自然である。ただ,キフヌ博物館で撮ったという写真をみると,横顔が確かにそっくりである。いろいろ詮索せずに信じたほうがいいのかもしれない。
手工芸 käsitöö
帽子 müts
たったひとりで ihuüksi
国家元首 riigipea
警護する turvama, kaitsma
要人警護員,ボディーガード ihukaitsja
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