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バルト3国のソ連併合 - annekteerima

 1940年7月21日,バルト3国 (エストニア,ラトビア,リトアニア) がソ連邦に併合されたとき,アメリカ合衆国が,この併合を承認しないことを宣言し,以後半世紀にわたり,合衆国に置かれていた3国の亡命政権を正式の外交使節とする立場をとり続けたのはよく知られている。

 このアメリカ合衆国の立場を明確にしたのは 1940年7月23日に出された Welles Declaration と呼ばれる外交文書である。この文書は,当時,F・ルーズベルト大統領 Franklin D. Roosevelt のもとで合衆国国務長官代行をつとめていたサムナー・ウェルズ国務次官 Sumner Welles の名前で出されたものであるところから Welles という名前を付けて呼ばれる。

Following the principles of Stimson Doctrine, on July 23, 1940, Welles made a declaration on the U.S. non-recognition policy of the Soviet annexation and incorporation of the three Baltic states—as a result of the Molotov-Ribbentrop pact—Estonia, Latvia and Lithuania. More than 50 countries later followed the U.S. in this position. (Wikipedia: Sumner Welles)

 記事: Clinton: NSVLi okupatsiooni tunnustamast keeldunud USA aitas Baltimaid kriitilisel hetkel
 参考: Sumner Welles (Wikipedia) [日本語 Wiki: サムナー・ウェルズ]

 今年はこの外交文書が書かれてから70周年にあたるので,クリントン合衆国国務長官が,合衆国大統領と国民の名前で,この文書にちなんだ談話を,7月20日付でバルト3国の大統領に宛てて送ったそうである。なお,日本では「国務長官」と訳す US Secretary of State をエストニア語では USA välisminister 「外務大臣」と訳すことが多いようだ。

 ウェルズ宣言と同じ立場を表明した国は50ヵ国あったと言われる。日本がその中に含まれていたのかどうかは知らない。

【追記】
 記事: Baltimaade peaministrid saadavad Obamale tänukirja [バルト3国の首相からオバマ大統領に感謝の手紙]
 記事: Juhtkiri: ajalooline otsus [社説:歴史的決断]

占領     okupatsioon
承認する   tunnustama
拒否する   keelduma
宣言     deklaratsioon
代行     kohusetäitja
外務大臣  välisminister
文書     dokument
バルト3国  Baltimaad
独立の回復 iseseisvuse taastamine

「ウェルズ宣言」 (画像をクリックすると拡大画像)
Welles Declaration, July 23, 1940

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