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奇抜な設計 - disainiime

 上海万博のエストニア館で,エストニアのフォークダンス Tuljak が披露された。ヤルヴァ県 Järvamaa から出かけた舞踊団 Järvake が出演し,好評だったという。

 記事: Eestlased viisid Hiinasse Tuljaku ja said näha kohalikku disainiimet

 その映像が面白い。2分半ほどの映像の前半では,パフォーマンスの模様が伝えられ,舞踊団の代表のインタビューが伝えられている。Tuljak は歌と音楽は,レコードが昔から出ていたりするくらいの典型的なエストニアのフォークダンスだが,踊りそのものを見る機会はなかなかない。民族衣装の男女が踊る様子もほんの少しだが見ることができて,エストニアのフォークダンスを見たことがないという人とっては貴重な映像となるはずである。

 もっと面白いのは,万博会場を訪れている中国人の様子を写した部分と,愛沙尼亜館の中を紹介している部分である。エストニア館は,エストニア人が設計をしているが,組み立ては現地の中国人が行っている。興味深いのは,中国人の仕事ぶりを示すいい例として紹介されている男子用更衣室のシャワー室の構造である。

 舞踊団に同行したエストニア人のレポータの解説によれば,中国では,内装作業員は,設計図を見ながら作業を行うのではなくて,現場で試行錯誤を繰り返しながら,設備の取り付け位置などを決めていくらしい。その結果,広い空間がシャワースとトイレの2つのスペースに分かれる代わりに,便座の真上から水が落ちてくるような位置にシャワー装置が設置され,加えて,便座から2~3メートル離れているところにある廊下入り口のドアの内側の,しかも人の顔の高さの位置に,トイレットペーパーが取り付けられているような,きわめて使いにくい更衣室が完成したのだそうである。

 この解決方法を,レポーターは leidlik 「創意工夫に富む」と形容しているが,これは,褒め言葉ととるべきだろう。ソビエト時代,エストニア人は,品質の悪い商品,満足に機能しない機器,雑な仕事などを Vene värk 「ロシア物」と呼んだが,時代が変わったことに加え,中国人の仕事ぶりをユーモアをもって受けとめられるだけの余裕がエストニア人に生まれたのだろうと思う。

Shanghai01

Shanghai02

Shanghai03

Shanghai04

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