« 街灯を消す - tänavavalgustus | トップページ | 性産業従事者 - prostituut »

サーレマーの風車群 - Angla tuulikud

 エストニア最大の島サーレマー Saaremaa は,文字通りには「島の国」 (saar 島 + maa 国) という意味である。日本人が九州や四国を島とは考えていないように,エストニア人もサーレマーをふつう島とは見ていない。

 サーレマーの風車群は Angla tuulikud 「アングラの風車群」と呼ばれるように,県庁のあるクレサーレ Kressaare から,北北東方向にあるレイシ Leisi という海岸の町に向かう途中の Angla という村にある。かつては,ここに10基程度の風車があったらしいが,現在残っているのは5基である。そのうちもっとも古いのは 1880年,もっとも新しいものは 1927年に建てられたもののようである。このうち,一番新しい風車は「オランダ風車」 hollandi tuuleveski と呼ばれる大型のもので,地面の上に直接建てられているが,他の4基は,風車切手の図柄になった2番目に新しい Vilidu tuulik (1913年,ヴィリトの風車)のように,土を盛り上げた土台 (pukk) の上に立っているので pukktuulik と呼ばれる。

 参考: Angla tuulikud (Vikipeedia)

 2年ほど前から行われてきたサーレマーの風車群の復元改修が8月末までに終わるそうである。5つの風車のうち,実際に粉ひきの機能がまだ果たせるのは,切手に図柄になった風車だけらしい。なお,一番大きいオランダ風車の内部には,サーレマーの風車の歴史を説明する展示が常設される。風車群の復元改修の費用は 200万クローン (1455万円) という。

 これだけの数の風車が保存されている例はラトビアにはまずないと言うから,バルト3国では珍しい観光名所と言っていいと思われる。

 記事: Angla tuulikud tehakse korda
 記事: Angla tuulikud tehakse korda (Postimees)

 参考までに,風車の他にサーレマーを象徴するものをあげれば,黒パン leibビール õlu である。現在,タルトのビール会社 A. LeCoq が製造している Saaremaa X は,もともとサーレマーのビール会社 Saare Õlu が出していたビールのブランド名であるが,そのラベルには風車の絵が描かれている。ビールと黒パン,すなわちライ麦パンは,兄弟のようなものである。日本でいうガーリックトーストは小麦のパン (エストニア語 sai) で作っているが,エストニアの küüslauguleib (küüslauk ニンニク + leib 黒パン) は名前のとおり,黒パンの耳で作られ,これがビールのつまみとして最高である。

風車,風車小屋 tuulik, tuuleveski
有名な      kuulus
土台       pukk
復元する    taastama, restaureerima
粉ひき小屋   veski
歴史       ajalugu
保存される   säilima
ライ麦パン   leib
ビール     õlu

サーレマーの風車群
Angla tuulikud, Vukipeedia

土台 (pukk) の上にのっている風車 pukktuulik の切手
Vilidu tuuliku postmark

A. LeCoq Saaremaa X

|

« 街灯を消す - tänavavalgustus | トップページ | 性産業従事者 - prostituut »

建築」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543873/49005231

この記事へのトラックバック一覧です: サーレマーの風車群 - Angla tuulikud:

« 街灯を消す - tänavavalgustus | トップページ | 性産業従事者 - prostituut »