シーズン - hooaeg
日本では,スポーツ以外にはあまり使わない気がするシーズンという言い方だが,エストニア語では,むしろ演劇や音楽などの芸術活動について,この言葉をよく使う。芸術活動は,秋から春までがシーズンで,エストニアの国立劇場 Rahvusooper Estonia (国立オペラ劇場《エストニア》)の場合は,9月から翌年6月までの10ヶ月間。ただし,劇団員はシーズン・オフに芸術活動をまったく休んでいるわけではなくて,外国や国内の他の劇場での客演に参加することが多いようだ。
記事ページ: Estonia uus hooaeg meelitab ooperisse lapsi ja noori
参考ページ: Estonia (teater) (Vikipedia)
国立エストニア劇場は,来シーズン,こども向けの舞台に力を入れるそうである。目玉のひとつは,スウェーデンのA・リンドグレーン Astrid Lindgren 作「長靴下のピッピ」 Pipi Pikksukk のミュージカル版で,来年3月が初演。主人公のピッピを演じるのは,オーディションで選ばれた11歳のインケルちゃん Ingel Marlen Mikk (ingel は「天使」)。「長靴下のピッピ」がエストニア劇場の舞台に登場するのは1989年以来で,前作は20年にわたり400回上演されて,エストニア劇場の記録を作ったという。
今年の12月には,「くまのモンミ」Mõmmi シリーズで人気の児童作家H・マントさん Heljo Mänd が,エストニア劇場の注文受けて書いた国産の幼児向けミュージカル「モンミのクリスマス読本」 Mõmmi jõuluaabits が上演される。演出は,H・マント「モンミ読本」のCD朗読で人気のある俳優I・エーンサル氏 Ivo Eensalu が担当し,自らも舞台に登場するのではないかと見られている。
上演スケジュール: Pipi Pikksukk - Mõmmi jõuluaabits
参考までに,エストニアのある幼稚園のホームページを紹介する。この幼稚園のクラス名は Poku, Lotte, Sipsik, Muumi, Puhh, Mõmmi となっていて,6つのうちの4つ (Poku, Sipsik, Mõmmi, Lotte) が,エストニアのキャラクタである。
参考ページ: Veskitammi lasteaed: Mõmmi rühm (幼稚園のモンミ組のこどもたち)
劇場名の Estonia は [esTOOnia] と第2音節に強勢を置いて発音します。第2音節は綴り上は o が1つですが,[oo] と長くなります。
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