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餌をやる - toitma

 エストニアのタリンの海岸には白鳥 luik の群れが飛来する。こういうと,雄大な釧路湿原の白鳥を思い浮かべてロマンを感じる人もいるかもしれないが,タリンの場合はそんな悠長な話ではないらしい。


 タリンの旧市街へ入り口になっている街の一画には,Viru ヴィルという名前の付いた門,通り,広場,ホテル,ショッピングセンターなどがある。 Viru というのは,東北エストニアのことである。その中心の町は,現在ロシア系住民がほとんどを占めることで知られる Narva ナルヴァである。ヴィル広場には3つの大きな通りが合流しているが,そのひとつ,東に向かう通りがナルヴァ街道 Narva maantee である。ナルヴァ街道を進むとやがてカトリオルク Kadriorg の三叉路にでる。ここで,ナルバ街道を別れて左のピリタ道 Pirita tee に入ると,左手にすぐ,正教会の十字架を手に持つ天使の像 Russalka ルサルカが見える。このルサルカの像があるあたりの海岸に白鳥が飛来する。

 タリンの海岸で,白鳥の死体をひとつひとつ黒のゴミ袋に収める仕事をボランティアでしている青年がいる。多い日は,20メートル置きに死体が転がっていることもあり,中には,犬や狐が頭部を食いちぎった死体も見付かるという。

 直接の死因は専門家の調査をまたないと明らかにならないが,海岸を訪れる市民が与えるバン屑などの餌に慣れきった白鳥たちが,自分で餌を探すことができなくなり,冬の寒さの中で飢えて死んでいくのではないかという説が出されている。

 関係者たちは,海岸へ犬を連れて行かないこと(警察に罰金を取られた市民もいるらしい),白鳥にパン屑の餌は与えないこと(サラダ菜,白菜などの青物や押しオート麦ならば構わないらしい)などを訴えている。

Valge talve mustad varjud 白い冬の黒い影
Tallinnas šokeerivad mere ääres jalutajaid luigekorjused タリンの海岸の散歩者を驚かす白鳥の死体

語彙:
 luik        白鳥
 lind        鳥
 mererand    海岸
 sai         白パン
 leib        黒パン
 sööma      食べる
 toitma      餌をやる
 surnud      死んだ
 surnukeha    死体
 haisema      臭う
 kokku korjama  集める
 vabatahtlik   ボランティアの

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