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火中の栗 - kastan

 エストニア人が火中の栗を拾って,大相撲の人気を救ったということになりますね。「火中の栗を拾ったのは横綱で,私が拾ったのはドングリ」と笑いながら答えた。

 Ehk siis eestlane oli suuresti see, kes sumo populaarsuse eest kastanid tulest välja tõi? «No ütleme niimoodi, et yokozuna tõi tulest välja kastanid, mina aga tammetõrud,» lausus ta lõbusalt.

 記事: Baruto: ma pole yokozuna seisuseks veel valmis 把瑠都: まだ横綱になる貫禄はない

 エストニア語に,日本語の「火中の栗を拾う」とまったく同じ言い方があるので,調べてみたら,イソップ寓話が起源の表現らしいことがわかって納得した。英語では pull chestnuts out of the fire というらしい。エストニア語の kastan は栗の実, ドングリと訳した tammetõru は文字通り「樫の実」「オークの実」である。

 エストニアの新聞サイトに載ったインタビュー記事からとったことばだが,記者の表現によれば,把瑠都は,さらに次のようにも語ったらしい。

 自分はエストニア人特有の冷静さで今場所の成績を受け止め,将来については,まだ空中楼閣を建て始めるつもりはない。

 ... ise suhtus oma saavutusse ehteestlasliku rahulikkusega ega hakanud tuleviku osas veel õhulosse ehitama.

 この空中楼閣も,英語では a castle in the air と言って「空想的な計画」の意味で16世紀から使われている表現らしい。英語にはフランス語から入ったらしいということが,オックスフォード大辞典には書いてある。エストニア語の õhuloss は「空気」の意味の õhk と「城」の意味の loss から作られた複合名詞である。辞書によれば,英語でも air castle とか cloud castle という言い方があるようだ。

 こういった表現を1つの記事の中で2つも目にしたあとは,なんだか自分がとても賢くなったような気がする。把瑠都は,なかなかの教養人である。

 肝心のインタビューの内容だが,「大関はずっと以前から目標にしてきた。次の目標は優勝することだ」と把瑠都は語っていたという。夏場所が面白くなりそうである。

Kaido Höövelson alias Baruto

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