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非難する - ette heitma

 人種主義と不寛容に反対する欧州委員会 ECRI (< a href="http://www.coe.int/t/dghl/monitoring/ecri/default_en.asp" taget="_blank">European Commission Against Racism and Intolerance; Euroopa Nõukogu rassismi ja sallimatuse vastane komisjon) が,今月2日にエストニアに関する報告を出した。

 報告は,エストニアが抱える問題点を4つ指摘する。(1) 国内に無国籍の住民が多数いる,(2) ロシア系住民とエストニア人との間の交流が不十分,(3) 社会的少数者の失業率が高い,(4) ロマ人 (ジプシー) に対する偏見がある。

 4つのうち,無国籍者の問題はエストニア政府も手を焼いている問題である。また,(3) も,ロシア系住民の失業率が高いことが分かっている。

 (4) について,報告書は,ロマ人 romi (mustlane) の子どもが学校をドロップアウトする率が高く,また,その子どもたちは,しばしば養護学校に入れられていると指摘する。これに対して,ルカス教育科学大臣 haridus- ja teadusminister Tõnis Lukas は,欧州委員会は事実無根の問題点をあげてエストニアを非難しているとして,具体的な数値をあげて抗議したという。「ロマニ語 romi keel を母語とする子どもが普通学校に15人しか在学していないのは事実だが,子どもをどの学校に入れるかは,親が決めていることだ。また,養護学校に子どもを入学させる際には,親の承諾が必要である」とルカス大臣は語っている。

 一方,(2) については,ルカス大臣も「1つの国に,エストニア語系学校とロシア語系学校という2つの別々の学校制度があるのは問題だ」と認めている。ロシア語系学校における教育のレベルをエストニア語系学校並みに向上させる方法として,エストニア語による授業を始める学年を下げていき,将来的には幼稚園でもエストニア語による教育を行うようにするのが望ましい考えていると述べた。[ 記事ページ]

 ロシア語系学校の生徒たちで作る生徒代表会議 Õpilasesinduste Assamblee の総会でも,1年生からエストニア語による授業を始めること,言語野外合宿 keeltelaager やエストニア語系学校との生徒間交流などを通じて,エストニア語の教育のレベルの向上を図ることを国に申し入れることを決議したという。[ 記事ページ]

語彙
 ette heitma       非難する,しかる,厳しく批判する
 etteheide        非難,叱責,厳しい批判
 romi, mustlane   ロマ人 (ジプシー)
 romi keel      ロマニ語 (ロマ人の民族語)
 haridus       教育
 teadus        科学
 rassism       人種差別主義
 sallima        容認する
 sallimatus      不寛容    
 eesti keel      エストニア語
 vene keel      ロシア語
 eestikeelne     エストニア語の,エストニア語で行われるところの
 venekeelne     ロシア語

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