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喫煙禁止 - suitsuvaba

 文字通りには「煙のない」 (suits 煙+vaba 自由な,縛られない)という意味で,英語の smoke-free,スウェーデン語の rökfri などと同じ言い方。参考までに,フィンランド語では,英語のもう一つの言い方 smokeless にあたる savuton を使う。なお,掲示としての「禁煙」は Suitsetamine keelatud (喫煙禁止) のようにいう。「喫煙」の意味の suitsetamine は,動詞 suitsetama 「タバコを吸う」の名詞形である。

 形容詞 vaba は,共和国と訳される vabariik (riik 国家)にも出てくる。エストニアの正式名称は Eesti Vabariik 「エストニア共和国」である。「自由」という意味の名詞 vabadus はこの形容詞の名詞形である。

 フィンランドで国全体を禁煙にしようとする動きがあることを報じたエストニアの新聞の見出しに suitsuvaba riik 「煙のない国」 という表現が使われた。[記事ページ] 意図したのか偶然かわからないけれども,エストニア語だから可能な言葉遊びになった。別の記事では,suitsuvaba と同じ意味で suitsuprii という言い方がされている。この prii は英語の free にあたる語で,日本語と同じく f 音のないエストニア語で f が p に置き換わったものである。

 私はタバコのにおいがしただけで不愉快になるほどタバコが嫌いである。歩道で向こうからタバコを吸いながら歩いている人を見たときには,10メートル以上前から息を止め,すれ違って10メートル以上離れてから再び息を吸うくらいで,まともに煙を吸うとすぐにのどがガラガラする。ただし,私は,タバコを吸わない人に配慮した煙の洩れない空間で喫煙することさえ守ってくれれば,吸いたいだけ吸ってもらって構わないと思っているから,喫煙者に,健康に悪いから禁煙したら,などと勧めるようなお節介はしない。早死にしようと決めたのは本人の選択であり,それに口出しするのは,それこそ「愛煙家の権利」の侵害と言われかねないからだ。

 そのかわり,職場で酒を飲んでいいという「権利」がないのと同じく,職場や公共の場所でタバコを吸っていいという「愛煙家の権利」などあるわけがないことは断固主張する。10時間タバコが吸えないヨーロッパ航路の飛行機に乗って平気なのに,8時間タバコが吸えない職場で文句を言うような偽善者は先進国日本にはいないはずである。

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