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酒を飲む - jooma

 目的語なしに「飲む」とだけいうと,酒を飲むという意味になる言語は多い。エストニア語の jooma もしかり。名詞の jook 「飲み物」も食事時に言えばふつうはワインやビールのことで,アルコール抜きの飲み物を選ぶのは少数派である。東京だけの現象かもしれないが,お昼の定食を注文すると,お飲み物は?と聞かれることがある。この場合,ウェートレスはコーヒーと紅茶のどっちを選ぶかと聞いているのだが,私はこの場面でのこの質問にはいまでも慣れることができない。

 エストニアのお酒というと,ビール õlu (õlle - õlut と活用する) とウォッカ viin,それにリキュール liköör が有名である。õlu はスカンジナビアから入ってきたことばのようで,フィンランド語の olut も同起源。語源的には,スウェーデン語の öl や英語の ale の親戚である。

 エストニアで有名なビールのブランドは,タリンのSaku とタルトの A. le Coq で,それぞれ「サク」「アレコク」のように読む。サクは地名,アレコクは創業者の姓に由来する。

 それぞれの会社のホームページによると,サクのビール工場は1820年に創業,アレコクのビール工場は1912年の創業。ともにソビエト時代も,Saku Õlletehas 「サク・ビール工場」, Tartu Õlletehas 「タルト・ビール工場」と呼ばれて,ビールを生産していた。サクの工場の名前はずっと変わっていないが,タルト・ビール工場は,1990年代にかつての名前に戻された。現在でこそ,エストニアのビールは日本でも人気があるが,ソビエト時代のビールは滅菌してなかったので,工場出荷後すぐのものは何とか飲める味だったが,すぐにすっぱくなって味が落ちてしまった。

 サクのビール工場は,厳密にいうとタリンではなく,隣のサク市 Saku にある。この地名のつづりが,長野県佐久市の名前をローマ字で書いたのと同じだということがきっかけになって,この2つの市は友好都市の関係を正式に結んでいる。調印式は 2007年5月1日に佐久市で行われた。

日本・エストニア親善協会 2007年度活動報告
Saku Sõnumid: Muljeid tõusva päikese maalt

 この2つの都市がどの程度ひんぱんに交流をしているのかをホームページで調べてみたが,佐久市の親善協会の活動報告は 2006年~2008年2月までのものしかなく,ホームページそのものが長い間更新されていないように見受けられる。他方,サク市の市役所のホームページで広報のアーカイブを検索してみたが,先方でも,最近は,日本のことがほとんど話題になっていないようである。

 さて,本当に書きたかったのは,佐久市で作られている日本酒のことである。佐久のもともとの中心は,かつて中山道の宿場として栄えた岩村田で,市内には造り酒屋が何軒もある。私が好きな佐久の酒は,戸塚酒造の「寒竹」。小さな酒屋なので,広くは知られていないが,長野新幹線の県内の駅の売店では「寒竹」を売っているし,インターネットでも注文できる。戸塚酒造には,「草笛」というそば焼酎もある。

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