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とけ込む - lõimuma

 外来語の動詞 integreeruma (英語でいえば get integrated) に相当するエストニア語の動詞。

 エストニアの主な政党の支持率 (民間調査会社 Emor による2009年12月の調査)と,2007年選出の現在のエストニア国会 (Riigikogu - 定数101) の党派別の勢力は次のようになっている。

 改革党 (Reformierakond)               30%     31
 中央党 (Keskerakond)                  26%     28
 祖国と共和国連合 (Isamaa ja Res Publica Liit)  19%     19
 社会民主党 (Sotsiaaldemokraatlik Erakond)    13%     10
 エストニア緑の党 (Eesti Rohelised)          6%      6
 人民連合 (Rahvaliit)                   3%      6

 目を惹くのは,エストニアのロシア人の政党を標榜するエストニア・ロシア党 (Vene Erakond Eestis) の支持者が有権者の1%にも満たず,国会に議席すらないことだ。

 エストニアの大部分のロシア人が支持している政党が中央党であることは,よく知られた事実である。実際,昨年(2009)10月の統一地方選挙の前の世論調査では,非エストニア人の9割が中央党支持と答えた。[記事ページ]

 エストニアのロシア人有権者が,自分たちの利益を代表するはずの政党をまったく支持していないのはなぜか。それは,ロシア人有権者 (=エストニア国籍を取得したロシア人) とエストニア人たちとの間の垣根がしだいになくなりつつあるからだと,エストニアのある社会学者はとらえる。[記事ページ]

 ロシア(語)系エストニア人とエストニア人の融合は,右上がりにカーブを描くように急激に進んで,やがて落ち着くのではなくて,少しずつ進んでいくものだから,流れを速くしようとしたり,流れの向きを変えようとしたりすべきではない。世代によっても,また地域によっても進み方は違う。地方都市のように,ロシア人の少ないところでは,彼らはエストニア人社会に完全にとけ込んで受け入れられているだろうし,他方,労働市場での利害関係の対立が見られるタリンでは緊張関係があって,事態はより複雑であり,それにふさわしい対処のしかたがある,という。

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