« エストニアの言語法改正案をめぐる論議 | トップページ | ペリメニの商品名にイタリア大使館から苦情 - pelmeenid »

エストニアのセトの伝統歌謡 - seto leelo

 セト Seto (標準語では Setumaa) は,エストニア人のとっての「カレリア」。地理的には,現在はロシア領のペツェリ Petseri (ロシア語名 Печоры) の周辺から南に広がる地域が歴史的にセト Setumaa と呼ばれ,南エストニアのヴォル県 Võrumaa もここに含まれる。

 セト人 (setud) は,ロシア正教徒で,独特の文化の伝統を維持してきたが,20世紀の初めからは急速に他のエストニア人 (プロテスタント,ドイツ文化と長い間接触) の文化に同化した。セト人と呼ばれるエストニア人は,現在1万人弱だが,1934年の人口統計では 14961人だった (エストニアの百科事典による)。セト人の話す「エストニア語方言」は,しばしばセト語 (setu keel) と呼ばれるように,標準語とはかなり違う独特の言語である。

 このセト人に受け継がれてきた伝統的な歌謡 (setu leelo) が,このほどユネスコによって無形文化財 (Intangible Cultural Heritage of Humanity) として登録された。今日(10/01)から,タルトのエストニア民族博物館で,セトの伝統歌謡の特別展が開かれるらしい。

 Postimees 紙の記事のページにアクセスすると,エストニア人でも見る機会のほとんどないセト伝統歌謡の映像を少しだが見ることができる。

 記事: UNESCO peab setu leelot väga väärtuslikuks (Postimees 2009/09/30)

 何年も前のことだが,タリンの日本大使館を訪ねたとき,廊下に Seto と書かれたポスターが貼られているのを見て,感激しそうになったが,よく見たら,日本の外務省が作った瀬戸内海を紹介するポスターだった。

Seto_leelo1 Seto_leelo2


|

« エストニアの言語法改正案をめぐる論議 | トップページ | ペリメニの商品名にイタリア大使館から苦情 - pelmeenid »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543873/46361147

この記事へのトラックバック一覧です: エストニアのセトの伝統歌謡 - seto leelo:

« エストニアの言語法改正案をめぐる論議 | トップページ | ペリメニの商品名にイタリア大使館から苦情 - pelmeenid »